研究員によるフォトブログ

2019年5月記事一覧

No.329 避難小屋での調査

2019年05月30日

森 洋佑 「まさか、また読めるとは思わなかった―」という帯の言葉通り、15年ぶりの再開でした。 シリーズの6作目を読んだのは手持ち無沙汰で煩悶していた病院のベッドの上。人生初の骨折での入院中でした。「次はどうなる」とハラハラしながら本を閉じたのを覚えています。 今回読んだのは7作目。前6作と同じく潜り込むような面白さでした。文学の謎解きフィールドワークです。 我々は動物の謎解きフィールドワーカーですが、文学の冒険もスリリングで奥が深いです。 所収の短編にも胸キュン。一度、息を整えるために本を閉じたり。 そんな調査の…

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No.328 井の中の貂

2019年05月20日

岸本真弓 夕方、サルから身を隠すところを探して深さ3mほどの井戸をのぞいたらテンがいた(写真1)。 どうしてこんなことになったのか、彼(彼女)の名誉のために追求はやめておこう。 じっと見ていると、井戸の底にあった肥料袋の中に頭からもぞもぞ入っていった。その落ち着いたふるまいから、井戸の中の探検はかなり前に終了していたものと判断された。 出られないのだね。。。 残念なことに周囲に適当なものがなかったので、調査後少し離れたところから長い倒木を持ってきて、さしこんだ(写真2)。貂よ、天を仰げ、自由への架け橋だ。 翌朝、地…

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No.327 こんなところで

2019年05月10日

ペンネーム ぺんぎん 調査で各地を飛び回っていると、様々な特産品に巡り会えます。 ある時、目に入った箱わなを覗いてみると… 誘引餌にカニの殻が! これは日本海側のカニが特産な地域でした。 そして南のサツマイモが特産なとある地域では… 山盛りのサツマイモが餌として撒かれていました。 どちらも鳥獣被害が深刻な地域で目にしたものでした。 特産品をこんな形で目にするとは思いませんでしたが、 わな設置者の「どうにかして被害を減らしたい」という切実な想いが伝わってきます。

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