研究員によるフォトブログ

No.273 優しくなれる春の山

2017年07月03日

岸本真弓

萌える春の山。メリハリのある紅葉や、新緑の頃のみずみずしさと生命力あふれる力強さとは異なり、優しさと曖昧さとそしてどこかわくわくさせる山のいろ。日一日いろはうつり、山のしたからうえへ、川のしもからかみへ、うごいていく。
山を歩けばこの時を待ちわびた小鳥たちの力強いさえずりがあふれる。水たまりには陸にあがる時を待つ無数のオタマジャクシ。ウラジロも羽ばたこうとする白鳥が頭をもたげたように新しい芽をだしている。すべての動植物たちが、春を謳歌する。私も、苦手なもの(フォトブログNo.202)へも、やっかいなもの(同No.139)へも、寛容になれる。にぎやかで優しい「春」を迎えられたことに感謝する。

 

 

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