お知らせ

当社研究員による成獣メス捕獲のシミュレーションに関する論文が国際誌に掲載されました

2026年09月04日

当社研究員が執筆した査読付論文がEcological Modelling誌に掲載されました。
Tanaka. 2026. Evolutionary consequences of selective culling in a density-regulated ungulate population: an individual-based modelling approach. Ecological Modelling521

シカの個体数低減には成獣メス捕獲が重要とされがちですが、進化の観点から、長期的に評価するとどうなるでしょうか。
この研究では、様々な捕獲パターンによる長期的な個体群動態を、個体ベースドモデルを用いてシミュレーションしました。

主な観点は2つです。
①成獣メス偏重捕獲による「性比調節」
②成獣優先捕獲による「初産齢低下(r戦略的)」

 

その結果、

①成獣メスの重点的な捕獲によって母親が「娘」を優先して産むようになり、捕獲の効果が打ち消される、

②成獣の重点的な捕獲によって「早く子を産む(早熟)」遺伝子が広まり、個体数が増えやすくなるなど、捕獲への対抗適応によって長期的な管理が難しくなる

可能性が示唆されました。

DOI等詳細はリプライ欄に貼付します

DOIは下記です。基本的にオープンアクセスではない論文誌ですが、9月中旬までは無料でダウンロードが可能です。
https://doi.org/10.1016/j.ecolmodel.2026.111773

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