モニタリング
鳥獣の生息状況や被害状況、生息環境に関わるモニタリングをおこないます。
分布アンケート調査
鳥獣の分布情報を収集するための調査です。分布把握の初期段階におこなわれる調査です。
被害アンケート調査
被害の状況把握をおこなうための調査です。対策の効果検証としても用いられます。
出猟カレンダー調査
狩猟者登録者に出猟カレンダーの提出を依頼し、シカやイノシシの目撃効率・捕獲効率を把握します。複数年おこなうことで、個体数のモニタリング手法の1つとして活用されます。
出没カレンダー調査
住民の方々にアンケートに協力いただき、該当地域のサルの群れ数や分布を推定する調査です。群れごとのおおよその個体数や加害レベルの把握をおこなうことができます。
ルートセンサス調査
決められたルートを巡回することにより、鳥獣の分布の把握や被害程度の推定等をおこないます。
センサーカメラ調査
センサーカメラを使用して、鳥獣の分布、密度、性・齢構成、行動等を把握します。個体数の推定や捕獲効率の高い場所の選定などにも使用されます。
ライトセンサス調査
夜行性の鳥獣に対して用いられる調査で、夜間にライトで照らしながら鳥獣を探索し、分布や密度を調査します。
痕跡調査
踏査により鳥獣の痕跡を調査し、分布や密度指標を把握します。
糞塊密度調査・糞粒調査
事前に設定した調査ルートや区画において糞塊の数や糞粒の数を調査して得られた値を生息密度の指標とします。複数年継続した調査を行うことで生息密度の変化を把握することができます。
カウント調査
昼行性の鳥獣については、目視による直接観察を行うことで、正確な生息数を把握することができます。特に、サルについては同時に性年齢の判別も行うことで、群れの性年齢構成や繁殖率を把握することができます。
テレメトリー調査
VHF発信器を装着した個体を電波を用いて探査・追跡することで、鳥獣の行動範囲や移動ルートを把握できます。
GPS首輪を用いた行動把握
位置情報を自動で蓄積することができるGPS首輪を装着し、動物の行動パターンや利用環境を把握する調査です。衛星通信機能付きの首輪を使用すれば、ほぼリアルタイムで動物の位置を確認することもできます。
食性調査
鳥獣の消化器官内容物や糞の分析により、鳥獣の食性を把握することができます。
植生調査
森林の構成種や林床植生の状況を調査することで、鳥獣の生息地の評価や森林への影響を把握することができます。