私は、テキサス州に15年間滞在しました。学部から博士(野生動物管理学)取得まで9年間学び、学部後は研究所で3年勤務し、博士課程後は大学で3年間勤務しました。学業や職務経験の積み方については柔軟に対応してきた結果、現在はWMOに所属しています。現在は、海外の研究者とのネットワークを活用して情報を集め、課題解決や技術向上に役立てるとともに、日本の現状を海外に発信しつつ、継続的にネットワークの強化を図っています。WMOでは、職員の希望により海外研修プログラムに参加することが可能です。このプログラムは、海外の野生動物管理・保全に携わる研究者との情報共有や、国際学会での論文発表を通じて、技術や知識を向上させることを目的としています。また、研修で得た経験を基に、業務内外の活動を通じて野生動物の保全に貢献することが期待されます。野生動物の問題は、国内外問わず既に発生している、あるいは過去に経験された事例であることが多いです。野生動物管理に不可欠な「人の管理」に関する知見を、文化を超えて集めることで、人と動物が共存しやすい環境を共に作り上げていきましょう。
以前は、主に神奈川県で野生動物の保護管理や被害対策の仕事をしていました。2019年度から、WMOの非常勤研究員である福島県避難地域鳥獣対策支援員を5年間勤務した後、2024年9月から新設された福島事業所へ配属になりました。現在は、主に福島第一原発事故の被災地域で野生動物の被害対策支援や調査を行っており、WMOの中では、比較的地域住民の方々と話すことが多い方だと思います。地域の方々と話してみると、自分たちで対策を行うことにあまり積極的でないことがあります。そこから、地域の目標を考え、自律的に対策を行えるようになってもらうことを目指すわけですが、そう簡単にはいかず、日々試行錯誤をしています。
また、福島事業所開設と同時に組織変更があり、地域支援室という部署ができました。今後、地域支援を行う業務は増えていくはずです。一つの会社内で、国や県への施策立案から地域支援まで行えることは、中々すごいことだと思います。WMOで一緒に地域支援を考えませんか。
大学院修士課程を修了後、5年間静岡市で勤務し、2019年からWMO(関東支社)に入社しました。大学・大学院時代は獣害に遭われている農家の方々の手助けになることがしたいと考えイノシシの研究を行いました。静岡市では学生時代の経験を活かし、農業被害対策や傷病鳥獣の保護などに携わりました。業務に携わるうちにより広く、より深く野生動物問題、動物との共生について向き合いたいと考え、WMOに就職しました。
WMOでは現場での業務が多いです。現場に行くからこそわかることがあり、現場を知るからこそ各地方公共団体等が抱える野生動物問題への解決策をより具体的に提案できると考えています。現場好きで常に野生動物保護管理に身を投じたいと考えていた私にとってはこの上ない職場です。
入社後には研修もあり、また社内には各分野の専門家がおり、日々の会話から多くのことを学ぶことができます。皆さまと働ける日を楽しみにしています。
関東支社のプロジェクト推進担当に所属しています。WMOでは一人が複数の業務を担当しており、なかなか内勤の仕事まで手が回らない職員のためにサポートをするのがプロジェクト推進担当の仕事です。業務が始まってから現場に入るまでの準備や、動物の行動等に関する定期的な情報の共有、調査終了後のデータとりまとめ作業など内容は様々です。事務作業等の内勤の仕事だけではなく、時々フィールド調査の声がかかることもあります。そのため仕事内容は多岐にわたりますが、業務を滞りなく進めていくためにも職員とのコミュニケーションや臨機応変な対応など自分の力をいかに発揮できるかが試されます。現場仕事の多いWMOの職員の中でも少し異なる仕事をしていますが、仲間と同じように野生動物管理に関する目標を持って進められることは、自分の仕事に対する自信にも繋がります。
修士課程を修了後、WMOに入社しました。所属は関西支社です。WMOでは、各社員それぞれが思い描く人と野生動物のよりよい未来に向けて、各自の「やりたい」こと中心に従事しています。
私は野生動物と人、双方が極力損をしない社会を目指しています。そのためには、適正なマネジメントが必要です。現在、主に携わっている業務は、各獣種の生息実態調査や錯誤捕獲されたツキノワグマの放獣作業、各種研修会等です。どれも適正なマネジメントのために「やりたい」ことです。
しかし、よりよい未来の実現に向けて、時にはやりたくないことに従事しなければならない時もあります。私の場合は捕殺がこれに当たります。また、野生動物相手なので状況によっては、長時間勤務になる時もあります。ツラいときもありますが、業務内容が大局的な視点から自身が目指す社会への礎となると信じ、歯を食いしばって従事しています。
今、人は自然との関わり方を改め直す時期にあります。WMOは野生動物のプロとして、できることが沢山あります。この変化の時、WMOならできることに、あなたの「やりたい」が入っているのであれば、共に野生動物のため、人のため、「やりたい」ことを実現しましょう。
獣医学科を卒業後、関東支社に配属となりました。学生時代は東北の大自然に魅せられ、フィールドワークの日々を過ごしました。最終的な進路として現場で野生動物に直接的に関われる仕事をしたいと考えたのが入社のきっかけです。
入社後は東日本を中心に、サル、シカ、クマ、イノシシといった様々な獣種を対象とした業務を経験し、3年目~4年目には期限付きの派遣業務で環境省へ配属となり、尾瀬国立公園を中心としたニホンジカ対策を担当しました。クライアントである行政機関に身を置くことで官民双方の視点を俯瞰することができ、現地に住み込んで仕事をすることで、地域に密着して対策を考え、提案していけることにやりがいを感じました。現在は本社調査事業部配属となり、派遣時代の経験を活かして、業務に取り組んでいます。
このように多様な獣種、業務に取り組めるのがWMOの良いところだと思います。人と野生動物のより良い関係を築くために。志ある皆さん、私たちの仲間となって共に夢を追い求めてみませんか?
大学院修士課程を修了後、社会人経験を経たのちにWMOへ入社しました。
私が所属している計画策定支援室では、フィールドで得られた様々なデータをもとに、例えば動物がどこにどれくらいの密度で生息しているのか、統計手法を用いて解析をし、これらの結果をもとに動物の保護管理計画の策定支援や対策の提案をしています。データの解析等内業を主軸とした部署ですが、私は、それらの仕事をより実りあるものにするために、フィールドでの調査や対策を、自分自身でも実施することを大切にしたいと考えています。そういった個人の考えを尊重し、実際に多くの現場に出るチャンスを与えてもらっています。また、ライフステージに応じた適切な働き方を一緒に考え、柔軟に対応してくれる職場でもあります。
目標に向かって努力している職員に対し、背中を押してくれる仲間がたくさんいますので、熱い思いを持ったそこのあなた、ぜひ一緒に働きませんか。
私は水産学部卒業後に緊急雇用事業、非常勤職員を経て正職員となりました。
大学では野生動物について学びたいという漠然とした想いがありました。そんな中、求人サイトで緊急雇用事業のニホンザルの追い払い業務の募集を見つけ、飛びついたのがこの業界に入ったきっかけです。1年半程、サル追払い業務に就いていましたが、仕事の幅を更に広げたいという想いから非常勤職員になりました。その後4年間、色々な現場を見てきましたが、より深く野生動物保護管理と向き合いたいと思い、正職員になりました。
主にカワウ業務に携わっています。カワウの胃内容物を調べ水産被害の実態を把握する大事な作業がありますが、水産学部で培った知識が大いに役立っています。また、サル追い払い業務で得た経験は、サルの被害に困っている地元の方に寄り添ったアドバイスにつながっています。正職員になるまでに遠回りをしましたが、その間に積み重ねてきた経験は私の財産となっています。
野生動物保護管理の知識も経験も無かった私ですが、WMOは、私の「やる気を認めてくれ、個人の意思を尊重し育ててくれた」、そういう会社です。
大学院修士課程を卒業後、入社しました。所属は関西支社です。
私たちは動物の生態調査に力を入れており、各種モニタリング調査が業務の半分以上を占めています。一方で、近年は問題解決のための選択肢の1つとして、捕獲の要請が多くなっています。個体に焦点を当てれば、ただ懸命に生きている動物たちに罪はありません。ですが、広い視点で見ると生態系を保全するためにはバランスが大切であり、その役割を担う捕獲は重要な業務です。
たくさんの命に向き合うことは捕獲業務のツライ面ではありますが、動物が好きだからこそその責任の上に立ち、未来を見据えて尽力することにやりがいを感じます。
社員全員が同じ目標に向かって進んでいる点は、WMOの魅力だと思います。問題の最前線に立って自分の能力を活かしたいという方、ぜひ仲間になってください。
獣医学科を卒業後、関西支社に勤務しています。
業務の中には、捕獲した動物に調査用のGPS首輪等を装着する業務があります。このような生体捕獲では人と動物両方の安全を確保する必要があり、的確な判断が求められます。適切な麻酔薬の用法・用量、作業中の動物のバイタル確認など、獣医学の知識が活かされる場面でもあります。また、薬に関する法律や感染症などの知識が必要とされることもあり、野生動物管理における獣医学の必要性を実感しています。まだまだ未熟な点が多く勉強不足を感じることもありますが、獣医師として信頼され周囲に安心感を与えることができるよう、仕事に取り組んでいます。
社内には経験豊富な先輩方はもちろん、同年代の社員や女性社員もたくさんいます。色々な専門分野、世代の人たちが集っており、日々の会話や業務を通じてたくさんの刺激を受けながら成長できていると感じています。