2004年8月記事一覧
No.26 追伸:冬にも昼寝をするサル
写真はこの調査雑記No.21と同じ調査中、足尾町通洞群が渡良瀬川の切り立った左岸にやってきたときのもの。死んだように崖に伏せたり、堰堤の上でまるで人間の子どものように眠るサルたち。この場での安全確保によほど自信があるのでしょう。サルは冬でも昼寝はするようです。 (岸本真弓) 20040824_zakki263.jpg
No.26 昼寝するサル
瀧井 暁子 8月も半ばを過ぎました。7月から続く酷暑はまだ衰えを知らず、昼間は体ごと蒸し器に入れられているような暑さです。 丹沢のサルも、暑いようで昼間はどこかの谷間の沢沿いで涼んでいるようです。サルの捕獲を試みている最中、昼寝するサルをたびたび見かけました。 写真のサルも、眠っています。不自然な格好に見えますが、この姿勢がこのサルのお気に入りなのかも。まわりのサルががさがさ動き始めて他の場所に動いたのに、このサルだけはコナラの枝に座って昼寝です。 つい2週間前は、熟睡しているサルを見ました。残念ながら写真に撮れ…
No.25 鹿糞百態
岸本 真弓 昼間はセミの大合唱に暑さが変わらぬ思いになるが、早朝には秋の風波がかすかに届くようになった気がする。秋と言えば、秋祭りならぬシカ調査大巡業だ。関西分室ではもう5年以上前から、草が果て足下見やすくなり、狩猟者の訪れる前の時期、10月下旬から11月上旬にかけてシカ糞塊密度調査にでかける。個体数を把握するのが難しいシカの密度指標を得るためのモニタリング調査である。昨年は、福井県、徳島県、兵庫県、滋賀県と渡り歩き、約20日間の調査だった。 糞塊密度調査とは、山の尾根を歩いて糞塊数を数えるという単純なものだ。…
No.24 落とし穴
岡野 美佐夫 数年前、関東のとある県で調査をしていたとき、畑の縁に落とし穴を見つけた。子どもが空き地や砂浜で作るような無邪気でお粗末なものではなく、小型ユンボか何かを使った本格的なもの。大きさは2畳ほどで深さも2m前後。機械で掘った後、回りは間伐材を使って土留めし、その上にトタン板を張って足がかりをなくしてある。 上にビニールシートをかぶせ落ち葉を敷き詰めてカムフラージュした、正真正銘の落とし穴だ。この落とし穴のところを除き、畑の周囲は網で囲われているので、中に侵入しようとする獣はここを通らないとならない。用意周…