2002年10月記事一覧
No.7 クマ生体捕獲用ドラム缶檻のフタ改良の歴史
2002年10月24日
岸本真弓 狩猟や有害獣駆除のためにクマを捕獲する際、いわゆる田中式オリと呼ばれる鉄格子のオリが使われています。捕獲されたクマはその鉄格子を激しく噛み、その結果クマの犬歯や切歯はボロボロになります。ひどいときは歯茎の高さまで削れてしまいます。そんな状態になってしまっては、その後の生活にも支障がでることは明らかです。そのため、捕獲後放逐してその行動を追跡するような生体捕獲の場合には鉄格子のオリではなく、ドラム缶檻が使われるようになりました。 ただ、初期の頃は出入口をふさぐフタの部分に鉄格子が使われ、歯を痛めることが…
No.6 無人カメラに興味を示す獣達<その2>
2002年10月18日
しかし、特にサルは手足が器用なだけあり、このカメラを木からもぎ取り、転がして遊んでいるようだ(写真)。これまでに5台のカメラセットがこわされ、多くのセットしたカメラが調査不能状態にされた。最近、クマにもカメラを壊され、何十メートルも先にカメラが無残にも転がっていた。探すのが大変です! みなさん、カメラを設置するときはサルとクマに気をつけてください。 河内 紀浩 20021018_zakki62.jpg
No.6 無人カメラに興味を示す獣達<その1>
2002年10月17日
河内紀浩 現在、長野県で無人カメラを利用した哺乳類の生息状況調査を行っている。このカメラに対し、非常に興味を示す動物たちがいた。それはサル・クマ・カモシカである。他の動物は気にせず通り過ぎるが、サル・クマ・カモシカは下の写真のように、明らかにカメラを異物として認識している。カモシカは「これなんだろう?」と気にはするが、のぞきこんで去っていく。 20021017_zakki61.jpg