No.471 ササ藪耐性、つきました!
2025年07月10日
横山典子
今年、初めて島根県のシカの糞塊密度調査を受託して、全県を調査した。
島根県は、学生時代に島根半島のシカの調査をしていたので、ゆかりのある県だが、全県を歩いたことはなかった。島根のシカの分布は出雲大社の裏山になる島根半島弥山山地が昔からシカが生息しているところで、それ以外の地域はほとんどシカが生息していなかった。
予想はしていて、覚悟もしていたが、島根は藪が多かった。
特にササがすごい。
仕事柄、シカの多くいるところで仕事をするため、たいていササはシカに食べられていて、ササ藪に出遭うのはたまにであり、おみくじで言えば凶を引き当てる程度の頻度である。
島根は別次元だった。とにかく毎日ササ藪を漕ぐ。ササに遭わない日はない。しまいにはササ藪に慣れてしまって、多少のササには何とも思わず調査をするスキルを身に着けてしまった。
島根の調査の結果としては、どの調査地もシカの糞があり、シカのいないところはないというのが分かった。このササ、いつまで持つのだろうか。シカが増え始めたら、あっという間に消えてなくなるかもしれない。この量を食べきってしまうシカ、恐ろしいほどの食欲である。
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