研究員によるフォトブログ

No.368 気合を入れすぎて

2020年11月10日

藏元武蔵 サルが道を渡り始めた。 他のサルもぞくぞく渡りはじめたので、 「負けてたまるか!」と気合いのストレッチ。 その間に、全員に抜かれた・・

「No.368 気合を入れすぎて」の続きを読む>>

No.367 内なるもの

2020年10月12日

海田明裕 山を歩いていたら足元に何かあまり見たことのないきらめき。 よく見るとヤマナメクジが2匹絡み合っている。 ナメクジの仲間は雌雄同体。 個体に雌雄の別はなく 一個体の中にオスの部分とメスの部分が同居している。 精子を交換し双方卵を産む。 でも、そんな理屈はどうでもいい。 なんと美しい内側! 透明感のある淡いブルーのグラデーション。 上品な和菓子のよう。 茶色系一辺倒の地味な外観からは 想像もつかない色彩の中身! しばし見入る。 別に見せるためにあるのではないだろうに なんでこんなに綺麗な色。 意味などない。な…

「No.367 内なるもの」の続きを読む>>

No.366 価値観

2020年10月02日

海老原 寛 シカが増加するとほとんどの植物が食べられ、森の地面が露出してしまう。ただし、シカは嫌いな植物は食べないので、その植物だけは地面に残る。この森も例に漏れずシカが多く、地面が露出してしまっているが、食べられずに残っている植物がいる。マンリョウである。マンリョウは漢字で万両と書かれることもあり、お金を連想させる縁起のいい植物とされている。マンリョウがなぜ嫌われているのか理由はよくわからない。少なくとも、人にとっては縁起のいい植物なのに、シカにとっては価値がないようである。

「No.366 価値観」の続きを読む>>

No.365 タヌキ、幸せ?

2020年09月01日

岸本真弓 春、今年もシカ調査で山を歩く。 いつものとおり、たくさんのタメ糞に出会う。 今年も元気にこの地にタヌキがいるのだなと思わず笑みがこぼれるが、近づくと知らずに眉間に皺がよっていく。 ドッグフードで生活している犬のような糞だ。犬にタメ糞が乗っ取られたのではない。タヌキがそういう糞をしているのだ。中身はヌカ。イノシシの捕獲のために撒かれた餌を食べているのに違いない。 トリガーに触れて、扉に挟まれ絶命するタヌキもいると聞く。そういう直接的な危険性よりも、集落近くに設置された箱罠に誘引されるタヌキという種の、明るく…

「No.365 タヌキ、幸せ?」の続きを読む>>

No.364 だーれだ?

2020年08月13日

関 香菜子 この写真、何の動物が写っているかわかりますか? このブログにも何度か登場していますね。鼻が大きくて、目の周りに縦長に黒い模様が入った中型の動物で、側溝大好き!! そう「アナグマ」さんです。 ずんぐりむっくりとした体型と、こちらに気づいているのかいないのか、比較的近くまで近寄ってくる行動に、ファンも多いですよね(?) この時も、私の気配を感じて側溝からちらちらみる行動をした後、2枚目の写真ように別の場所からいきなり姿を現しました。 「萌え」です。

「No.364 だーれだ?」の続きを読む>>

No.363 私の弁当備忘録~幸せ~

2020年07月20日

ペンネーム ぺんぎん   調査で、周辺にコンビニが無いような地域にある民宿に泊まった時のお楽しみ。 宿の女将さんたちが用意してくれるお弁当である!(ありがとうございます!) 色彩豊かで好きな物しか入っていない素晴らしいお弁当。 我慢できずに出発前の車でつまみ食いしたお弁当…。 どんなに調査が大変でも、これがあるから頑張れる!

「No.363 私の弁当備忘録~…」の続きを読む>>

No.362 逆さ燧 

2020年07月08日

森 洋祐 5月の末ですが調査で尾瀬沼にやってきました。一昨日までは尾瀬ヶ原の山小屋に泊まっての調査。そして昨日は尾瀬沼に移動するため燧ヶ岳の南の白砂峠を越えての移動でした。 白砂田代はまだまだ雪に埋まり、木道もどこを通っているのか分からない状況でした。下手に雪を踏み抜くと湿原に落ちてしまいそうでハラハラです。 白砂田代の積雪状況。中央の雪の下に木道が走る。両側は湿原。 尾瀬ヶ原の見晴から90分くらいの行程で尾瀬沼の沼尻平に到着。目指す山小屋は沼の彼岸です。沼尻のレストハウスはさすがにまだ雪の中。夏になるとここでお茶…

「No.362 逆さ燧 」の続きを読む>>

No.361 愛がいっぱい

2020年06月25日

さかき   6月末の尾瀬 池塘にはさまざまな植物が顔を出す 水面にうつる影をなんとなく見てみると、ハート型になっている この植物の正体は、「ミツガシワ」という植物 ハート型に見える葉っぱは、実は3枚 お花はこのように咲く この可愛らしいお花も、シカの食害にあっている 尾瀬の花々が無くなってしまわないように対策が急がれる おわり

「No.361 愛がいっぱい」の続きを読む>>

No.360 スリルを味わう

2020年06月11日

ペンネーム ぺんぎん クマフンって出逢うと疲れていても嬉しくてつい写真を撮っちゃいます。   私、高所恐怖症で足場が悪いところでは足が竦んでしまうのです。 この日も幅1mもない細い岩々しい尾根で、アセビ等の根っこが尾根上にぎっしり出ているところを恐る恐る進んでいた時なのですが、出逢っちゃいました、クマフン。     細い尾根の斜面に網状に突き出た根っこの上にありました。 真下は10mぐらい下まで地面はなくすっからかん。 よほどしっかりした足場なのかと思って根っこに足をかけみるとゆっさゆ…

「No.360 スリルを味わう」の続きを読む>>

No.359 アシカ? クビナガリュウ?

2020年06月01日

岸本真弓 何度行っても目に留まる。この場所の「木の根元」は浮いている(写真1)。尾根上にしてわずか数十メートルの範囲ではないかと思うのだが、多くの木がそうなのだ。前回訪れた時も気になって写真を撮った。今回は、たまたま目を向けた角度の関係で、アシカが見えた(写真2)。ところが、引いて見るとクビナガリュウではないか(写真3)。  どうしてこの場所の木はこうなのか。ずっとずっと前、クビナガリュウより新しい時代だろうけど、そこには何かがあったのだろう。それは何か? そしてそれはなぜ無くなったのか? 最近注目しているけど難し…

「No.359 アシカ? クビナ…」の続きを読む>>

No.358 地獄絵図

2020年05月22日

ペンネーム ぺんぎん     つんつん突っついてみても微動だにしないフン虫たち・・・ 30匹以上のフン虫の屍がタヌキのため糞に散らばっていました。 こんなに高密度のフン虫は初めてお目にかかりました。

「No.358 地獄絵図」の続きを読む>>

No.357 食べ忘れ

2020年05月11日

森洋佑 たぶん、リスだと思うのです。貯食。甘美な響きですね。私も食べ物(特に甘いもの)に囲まれて暮らしたいです。ケーキ、どら焼き、マカロン、ヨウカン、タピオカジュース・・・それが積み重なって、家になって。。。ヘンゼルとグレーテルの世界ですね。 ヘンゼルは帰り道が分かるようにパンくずを落として歩きましたが、リスはそんなのは不要です。森の中に埋めた食べ物をピンポイントで覚える能力。素晴らしいです。 でも、そんなリスも忘れてしまうときがあるようです。     写真は一斉に芽吹くブナの実生です。きっと去…

「No.357 食べ忘れ」の続きを読む>>

No.356 視線を感じる

2020年04月30日

中島彩季 あれは調査の終盤、やっと道路が見えてきて安堵した矢先のできごとだった。 ふと背後に視線を感じたため振り返ってみると・・・     お分かりいただけるだろうか。     マネキンの“ひょっ〇りはん”がこちらを見ていた。 防犯目的なのだろうか。恐怖のあまり声も出なかった。 調査で各地をまわっていると、思いもよらない出会いが待っていることがある。 そんな出会いも、出張の楽しみの一つである。    

「No.356 視線を感じる」の続きを読む>>

No.355 日光浴が過ぎた

2020年04月07日

軽部 享 調査地を歩いている途中、ふと視線を下に落とすとカラリと干上がったものが目についた。 …き、きみはこの地区では絶滅の危険が増大している種、つまりは絶滅危惧Ⅱ類のアカハライモリくんではないのか!? 見事なまでに干上がってしまい、ミイラになってしまったようだ。 水に浸せば戻るようなそんな気がして、近くにあった水たまりにそっと戻しておきました。 また今度、しっとりふっくらとしたあなたに再会できることを願っています。

「No.355 日光浴が過ぎた」の続きを読む>>

No.354 葛とみかん

2020年03月24日

三木清雅 山の中腹にそこここに作られたみかん畑、そんなみかん産地愛媛県の山でサルを探すため、遠目から山を観察する。音に耳を澄ませ、風とは違う、鳥とは違う動きを探る。ふと、山の異様さに目が留まる。林の一角が絨毯のようなものに覆われているのだ。双眼鏡で確認すると、それは葛の絨毯であった。耕作放棄されたみかん畑は今では葛で覆われ、周りの杉林まで飲み込む勢いで成長していた。 この風景を目の当たりにして、同じくみかんの産地和歌山県の方に以前聞いた話を思い出した。和歌山県でも同じように放棄されたみかん畑は数年で葛に覆われ、みか…

「No.354 葛とみかん」の続きを読む>>

No.353 キノコは石に、木は土に

2020年03月13日

岸本真弓 生物はやがて土になる。分解され、風化して。そうしてその栄養素は次の生命に引き継がれていく。生命の無限ループ。素晴らしい。 倒木がどのくらいのタイムスケールで、どのような形を経て土に還るのか興味があって倒木の写真をとり続けている。でもなかなか土には還らない。きっと私が土に還るより遅いのだろう。このフォトブログで紹介するのは難しそうだ。 今年の秋、すでに一部土に還ったらしき木を見た(写真1)。木が土に還るときは外からかと思っていたが、この木は内側からだった(写真2)。掘るとすぐまだ木片が見えた(写真3)。おそ…

「No.353 キノコは石に、木…」の続きを読む>>

No.352 シルエットクイズ

2020年03月04日

宮本大右   中国地方の国道で見つけた動物注意看板です。 皆さんはこの写真を見て、何の動物を思い浮かべるでしょうか? 私が最初に思い浮かべたのは、環境省が「絶滅」と言っているある動物です。 まさかその動物がまだ棲息しており、さらに注意看板になるほどいるはずもないのですが、その動物を思い浮かべた理由としては、「立っていること」、「尾が太いこと」が考えられます。 仕事がら車の前を一瞬で通り過ぎた動物や暗闇の中でシルエットしかわからない動物でも結構正確に同定する自信があったのですが、どこの部分でその動物と認識し…

「No.352 シルエットクイズ」の続きを読む>>

No.351 紅葉と桜

2020年02月25日

ペンネーム ぺんぎん 全国的に今期の冬は暖冬と言われていますね。 これ、撮ったの11月下旬(2019年)なんです。 綺麗だけど、なんだかなあ。  

「No.351 紅葉と桜」の続きを読む>>

No.350 セーフ?アウト?

2020年02月12日

岸本真弓 徳島はタヌキのタメ糞王国だ。と、個人的に思っている。もちろん私がよく行く場所の中でのことだが。 2018年の秋、見つけたタメ糞。 黄色○がため糞です。拡大してみると。。。 タヌキ君おなか緩かったようです。 よく見ると、タメ糞本体の左上の方。 ここにも緩めの糞が。 1mほどのフライングなんですが、セーフ? それともアウト?

「No.350 セーフ?アウト?」の続きを読む>>

No.349 鹿の一声

2020年01月28日

海老原寛 野生動物を相手にすると、基本的には「待ち」が多い。サルの群れの個体数調査も「待ち」である。見通しの良い道路などを群れが渡るのを先読みし、ひたすら待つ。長い間待って、狙った場所にサルが見え始めたときは、妙にウズウズしてしまう。 ある群れを追跡していた時、翌日の朝に渡りそうな道路付近で群れが泊まった。次の日は早起きし、日の出前から待機した。2時間ほど待って、やっとサルたちが法面に見え始めた。時間が経つごとに、どんどん数も増えてくる。 「そろそろ渡り始めるぞ!」とドキドキウズウズしながら待っていると、突然「ピャ…

「No.349 鹿の一声」の続きを読む>>

ページの先頭へ