研究員によるフォトブログ

No.380 調査地への道のりは遠し

2021年05月07日

森洋佑 このフォトブログを見ている方はフィールドワークの経験がある方も多いと思います。そんなフィールドワーカーには「ここがメイン」というフィールドがあると思います。いつもは車で通ってしまうあの道、実際にはどれくらい遠いのだろう、と思う方も多いでしょう。私もそんな一人です。学生の時はテントを担いで徒歩で1泊かけて調査地までアプローチしたこともありました(70kmくらい)。 現在、私の主なフィールドは箱根になっています。ちょっと徒歩ではキツいかなと思う距離ですが自転車ならば、と思わなくもない距離です(片道90kmくらい…

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No.379 お母さん、そこはあかん

2021年04月26日

三木 清雅 山中を歩いているとよくヌタ場を目にするが、たまに尾根上にヌタ場が見つかることがある。 この日、標高300mほどの尾根上を歩いていると、周りに水気もない砂地にぽつんと現れた小さな水溜まり(ヌタ場)が異様に目に留まった。何気なく覗くと、何やらうごめく無数の黒い物…。 ヒキガエルのオタマジャクシだ。ヌタ場の水の中で新たな命がひしめき合っていた。 お母さんガエル、そこはあかん。 よく晴れた昼下がり。このまま干乾びるのか、隠れ場所のない水たまりで捕食されるのか、はたまた立派なカエルになるのか、オタマジャクシたちの…

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No.378 植物は生き物だ~シワがよる~

2021年04月14日

岸本真弓 言うまでもなく植物は生物だ。破裂したり、飲み込んだり、寄り添ったりしながら生きている。そして、隣人の、あるいは風や太陽の少々の無茶にも対応できる。 藪をかき分け急斜面を登っていたら、ふと目をひくものがある(写真1)。どこかで見たような、しかしこの場で思い出すには不似合いなもの。よじれた腹? よく見ると(写真2)、この木は何かの理由でこの場所から直立を余儀なくされたのだろう。太陽を求めて精一杯体を屈曲させたこの木に脱帽だ。 写真1 写真2

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No.377 山で出会った観音さま

2021年03月26日

ペンネーム ぺんぎん   ふと見上げた時に目に入った枝打ちされていない針葉樹。 樹高がわりと高く、幹も太い。 なんだか迫力があって、思わず「おぉ・・」と声が出た。 千手観音がふと頭に浮かんだ。

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No.376 雨と雪のさかいめ

2021年03月05日

岸本真弓 昨冬は大寒を迎えても暖かった。金沢で伝統行事となっている、江戸時代に加賀藩が将軍家に献上する雪を「氷室」と呼ばれる小屋に仕込む習わし「氷室の仕込み」も、雪がなく仕込めなかったらしい。 朝、サルの調査で泊まっていた琵琶湖畔の宿を出ると、眼前の比良山系がツートンカラーに色分けられていた。前夜、しとしと降っていた雨は一定の高さ以上では雪だったようだ。例年ならば琵琶湖までが白く埋められるのに標高の力が必要だったのだな。雪や寒さが必要な生物たちはたくさんいるだろうに、皆、高標高に行けただろうか。厭うものたちに追い詰…

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No.375 冬のびっくり

2021年02月24日

海田明裕   冬山の調査 鼻から吸う冷気で鼻毛も若干チリチリする。   重い荷物のせいで視線も地面ばかりを見がちに。   そんな中、なにかに違和感をおぼえて再度視線を巡らす。   「!」 よくできている。  

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No.374 植物は生き物だ~巻き付く~

2021年02月12日

岸本真弓 植物に人間という異生物が攻撃を加えた場合、痛ましい創はその植物の治癒力によって異生物をも飲み込んでいく(フォトブログNo.342) では、植物同士だとどうなるのだろう。 傷つけられた方は飲み込もうとする。傷ついていない方は淡々としている。すがりついているようにも(写真1-1、-2)、なめるようにも(写真2-1、-2)みえる。絶対離さないと囲い込んでいるようにもみえる(写真3)。 最後はどうなるのだろう。  写真1-1    写真1-2    写真2-1    写真2-2 &n…

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No.373 山頂のタヌキ

2021年02月02日

ペンネーム ぺんぎん   信楽焼で有名な地域の山を登っていたら、山頂に可愛らしいタヌキがいた。 おや?ここにも。   登りに疲れている時にこういう出会いがあると、ちょっと元気づけられる。 残りの調査も頑張るぞ!

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No.372 コレラに注意

2021年01月22日

岸本真弓 街ではコロナ、山ではコレラ(豚コレラ:豚熱)に注意しなければならない。特に野生動物と人の健全な生活を守るために山で作業することを生業にしている私たちが、ウイルスを動物から動物へ媒介してはいけない。 ヒトがコロナの対応に四苦八苦している間に、豚熱も密やかではあるが確実に拡大していっている。近畿地方でもずいぶん確認されるようになってしまった。 そのため、WMOでは、すでに豚熱が確認されている場所の周囲一帯では土や泥を未汚染他地域に持ち込まない工夫、ルールを徹底している。写真はとある山での昼食の時間の写真である…

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No.371 ノンポリたぬき

2021年01月12日

岸本真弓 置きたくなるヒト(NO.211)や、やりたくなるイタチたち(No.175)と違い、たまには偶然の産物でこのようなことにもなるのです。 決してわざとではありません。お上の標識に泥を塗るなんて。そんな。。。 なんせ、ノンポリですから。 たぬき  

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No.370 私の弁当備忘録~雨ニモマケズ~

2020年12月23日

ペンネーム ぺんぎん 調査で山間部にある民宿に泊まった時の楽しみは、なんと言っても宿の女将さんが用意してくれる手作り弁当。 出発が早朝なのにも関わらず、美味しい朝ごはんとお昼を持たせてくれる(ありがとうございます!) この日も雪降る寒い日でしたが、美味しいおにぎりに元気づけられました。

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No.369 こだわり

2020年12月09日

ペンネーム ぺんぎん イノシシの牙とぎ、時々こうやって綺麗に均等に痕が残っているのを見つけるが、 上の方は少し背伸びをしながらつけるのか? 下の方は少し屈みながらつけるのか? 同一個体のものじゃないなら、前の人(イノシシ)に気をつかいながら痕が重ならない様につけているのか? う~ん、本人(イノシシ)に聞いてみたい。

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No.368 気合を入れすぎて

2020年11月10日

藏元武蔵 サルが道を渡り始めた。 他のサルもぞくぞく渡りはじめたので、 「負けてたまるか!」と気合いのストレッチ。 その間に、全員に抜かれた・・

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No.367 内なるもの

2020年10月12日

海田明裕 山を歩いていたら足元に何かあまり見たことのないきらめき。 よく見るとヤマナメクジが2匹絡み合っている。 ナメクジの仲間は雌雄同体。 個体に雌雄の別はなく 一個体の中にオスの部分とメスの部分が同居している。 精子を交換し双方卵を産む。 でも、そんな理屈はどうでもいい。 なんと美しい内側! 透明感のある淡いブルーのグラデーション。 上品な和菓子のよう。 茶色系一辺倒の地味な外観からは 想像もつかない色彩の中身! しばし見入る。 別に見せるためにあるのではないだろうに なんでこんなに綺麗な色。 意味などない。な…

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No.366 価値観

2020年10月02日

海老原 寛 シカが増加するとほとんどの植物が食べられ、森の地面が露出してしまう。ただし、シカは嫌いな植物は食べないので、その植物だけは地面に残る。この森も例に漏れずシカが多く、地面が露出してしまっているが、食べられずに残っている植物がいる。マンリョウである。マンリョウは漢字で万両と書かれることもあり、お金を連想させる縁起のいい植物とされている。マンリョウがなぜ嫌われているのか理由はよくわからない。少なくとも、人にとっては縁起のいい植物なのに、シカにとっては価値がないようである。

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No.365 タヌキ、幸せ?

2020年09月01日

岸本真弓 春、今年もシカ調査で山を歩く。 いつものとおり、たくさんのタメ糞に出会う。 今年も元気にこの地にタヌキがいるのだなと思わず笑みがこぼれるが、近づくと知らずに眉間に皺がよっていく。 ドッグフードで生活している犬のような糞だ。犬にタメ糞が乗っ取られたのではない。タヌキがそういう糞をしているのだ。中身はヌカ。イノシシの捕獲のために撒かれた餌を食べているのに違いない。 トリガーに触れて、扉に挟まれ絶命するタヌキもいると聞く。そういう直接的な危険性よりも、集落近くに設置された箱罠に誘引されるタヌキという種の、明るく…

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No.364 だーれだ?

2020年08月13日

関 香菜子 この写真、何の動物が写っているかわかりますか? このブログにも何度か登場していますね。鼻が大きくて、目の周りに縦長に黒い模様が入った中型の動物で、側溝大好き!! そう「アナグマ」さんです。 ずんぐりむっくりとした体型と、こちらに気づいているのかいないのか、比較的近くまで近寄ってくる行動に、ファンも多いですよね(?) この時も、私の気配を感じて側溝からちらちらみる行動をした後、2枚目の写真ように別の場所からいきなり姿を現しました。 「萌え」です。

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No.363 私の弁当備忘録~幸せ~

2020年07月20日

ペンネーム ぺんぎん   調査で、周辺にコンビニが無いような地域にある民宿に泊まった時のお楽しみ。 宿の女将さんたちが用意してくれるお弁当である!(ありがとうございます!) 色彩豊かで好きな物しか入っていない素晴らしいお弁当。 我慢できずに出発前の車でつまみ食いしたお弁当…。 どんなに調査が大変でも、これがあるから頑張れる!

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No.362 逆さ燧 

2020年07月08日

森 洋祐 5月の末ですが調査で尾瀬沼にやってきました。一昨日までは尾瀬ヶ原の山小屋に泊まっての調査。そして昨日は尾瀬沼に移動するため燧ヶ岳の南の白砂峠を越えての移動でした。 白砂田代はまだまだ雪に埋まり、木道もどこを通っているのか分からない状況でした。下手に雪を踏み抜くと湿原に落ちてしまいそうでハラハラです。 白砂田代の積雪状況。中央の雪の下に木道が走る。両側は湿原。 尾瀬ヶ原の見晴から90分くらいの行程で尾瀬沼の沼尻平に到着。目指す山小屋は沼の彼岸です。沼尻のレストハウスはさすがにまだ雪の中。夏になるとここでお茶…

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No.361 愛がいっぱい

2020年06月25日

さかき   6月末の尾瀬 池塘にはさまざまな植物が顔を出す 水面にうつる影をなんとなく見てみると、ハート型になっている この植物の正体は、「ミツガシワ」という植物 ハート型に見える葉っぱは、実は3枚 お花はこのように咲く この可愛らしいお花も、シカの食害にあっている 尾瀬の花々が無くなってしまわないように対策が急がれる おわり

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