研究員によるフォトブログ

No.455 現地調達(その2)~考えることみんなおんなじ~

2024年06月17日

岸本真弓 フォトブログNo.330で、紀伊半島で見つけた現地調達の標識を紹介した。今回も同じものである。場所は紀伊半島から遠く離れたある離島。国有林の標識だろう。「山」と書かれた側(写真1で私が立っている側)が国有林外で、写真2で私が立っている側が国有林と思われる。ただ、林班を示す(?)数字はない。ふと横を見ると、立木にも「山」と書いてあった。ここまで残っているとそう古いものでもないのだろうか。古今東西みんな考えることは同じなのでしょう。現地調達が楽です。 写真1 写真2 写真3

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No.454 デベソ風な何か

2024年06月14日

海田明裕 山中を歩いていると神社や祠にいきあたるときがあります。 それなりに古くても地形図に載っているものが多いが、たまに随分昔に祀られなくなりほとんどお参りされなくなったように見えるものもあります。 覚悟していないので急にそういう場所にでると少し秘密めいていて、なんとなくすぐには立ち去りにくくしばらく見てしまいます。   先日いきあたった、屋根も崩れてしまっているような古い神社の傍に画像のような石仏が佇んでいました。   結構古そうではあるけれど、細かい造形がまだよく残っており、地衣類にもあま…

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No.453 アナグマは薄い

2024年06月05日

海田明裕 サルの群れを探して住民さんのお話を聞こうと民家の前で車を停めるスペースを探していたとき、お庭の中からヒョコタンヒョコタンと小走りにアナグマが出てきた。 あまりに庭先から普通に出てきたので、初めは飼い猫かなにかかと思った。 車を一瞥したように見えたが、変わらぬスピードで通りすぎ、スルリと舗装道路の表面に吸い込まれるように姿が消えた(ように見えた)。 ん、どこへ?と思い、見に行くと側溝の蓋の継ぎ目部分に持ち上げるとき用の隙間があり、どう考えてもこれしか側溝内に入る穴はない。 隙間はわずか3-センチ程。やや小さ…

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No.452 何が特別か教えてください、タヌキさん

2024年05月17日

岸本真弓 写真1の影が指さすところをみてください。 道路脇にタヌキのため糞があります。結構な量のため糞です(写真2)。何頭ものタヌキか、何回もの訪問かでこんなに溜まったのだと思います。道路のため糞側は刈り取られた田んぼ、左は山ですが、特に往来に適した場所ではないのです。でも、タヌキには意味があるのでしょうね。 写真1                        写真2 写真3

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No.451 木も「服」を着ることが必要になる

2024年04月30日

姜 兆文 20年以上前から山を歩きながら、人間の関与によって自然環境の木々も「服」を着せる事が必要になってしまったと感じている(写真1~4)。昔から一部の人はペットに愛情を注ぐ一つの行為として、可愛く見せるために、服を着せてきた。しかし、山の木々に「服」を着せるようになったのは、ごく最近のことである。 様々な地域の山で、多様な素材とスタイルの木の「服」を見ることができる。ワンピースに相当するナイロンネット(写真1)、ポリエチレン網(写真2)、プラスチックネット(写真3)、デュポンシート(写真4)などがある。近年はネ…

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No.450 クマ、冬眠穴を主張

2024年04月26日

姜兆文 秋の山を歩いていると、前方の巨木にクマの立派な冬眠穴を見つけた(写真1)。 写真1 巨樹にクマの冬眠穴 近づいて樹洞の内壁を覗き込むと、いたるところにクマの爪痕があり(写真2)、クマが使ったものだと確信した。 写真2 樹洞内部の様子と爪痕 木から離れ、右の幹を辿って木の先端を見ると、クマが手を挙げたような形をしていた。 まるでクマが「この木は俺の家だ!」と主張しているように思えて面白かった(写真3、4)。 写真3 クマが挙手? 写真4 掌に見える?

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No.449 日不見

2024年03月29日

海老原寛   私の中でヒミズのイメージは、「突然道で死んでるやつ」というイメージが強いが、皆さんもそうではないだろうか。私たちが起きている時間には、その名の通り日不見は出てきづらく、動いている姿がよく見られるわけでもない。私も動いている姿は見たことがなかったのだが、この前初めて生きている姿を見た。とても忙しない。こんなに動くくせに、十分なエネルギーは確保できるのだろうか。土に潜らないのに、こんな地表面にどれほどのミミズがいるのだろうか。たった一瞬の出会いだったが、生きている姿を見ると、いろいろと考えさせら…

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No.448 山の砂利沢に魚を発見!

2024年03月11日

姜 兆文 春に尾瀬ヶ原の湿原を囲む山を踏査したとき、森の中の乾いた砂利沢の真ん中に一匹のイワナを見つけ、驚いた。 私はなぜそこにイワナがいるのかを想像してみた。奇跡のように天から降ってきたのかもしれない(笑)が、それよりも、水位が急上昇したときに新天地を開拓するために上流に向かって泳いできたところ、水位が急降下して取り残された可能性の方が高い。 尾瀬湿原は水位が急激に変化するため、新しいエリアを探検しようとする魚は、取り残されないように注意しなければならない。 イワナに近づいて冷静に見ると、最期に懸命に水に口をつけ…

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No. 447 確信犯かおっちょこちょいか

2024年02月20日

海老原寛 調査で集落周辺を周回していると、箱わなを見つけた。 扉が落ちているようなので、少しのぞかせてもらうと・・・ なんとカラスが入ってしまっていました。 檻の餌を狙って、カラスが入ってしまうことがあるようですが、通常カラスに対しての許可は下りていないため、錯誤捕獲とされて放鳥されるはずです。 この個体がどうかはわかりませんが、放鳥されることを覚えて、檻の餌を狙ってわざと何度も入ってしまうこともあるようです(トラップハッピー)。 それにしても、カラスはヌカでいいのでしょうかね。

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No. 446 巨木にクマの立木冬眠穴

2024年02月09日

姜 兆文 早春の山を歩いていると、前方の巨木にクマの立派な立木冬眠穴を見つけた(写真1)。遠くからでも、穴の入り口の下の幹にはクマが出入りした痕跡がはっきりと見えた。好奇心がそそられた私は、クマが冬眠として使っていた詳細な状況を確認しようと、そっと近づいて見た。木肌についている新鮮な爪痕(写真2、3)から、この穴は今冬にでっかいクマに使われたことがわかった。 クマは冬眠から覚めた直後は活動が鈍く、冬眠穴の周囲の環境を利用する習性があり、また、再びその穴で休む可能性もある事を思い出し、穴の出入り口を注視しながら、息を…

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No. 445 ほお袋を持つシカ

2024年02月09日

姜 兆文 現地調査中、林道の両側の森を観察しながらゆっくりと車を走らせていると、突然、林道を横断するシカの群れと出会った。私はゆっくりと車を停め、車内から林道を渡るシカの様子を眺めていた。すると、最後の若メスと思われる1頭が林道沿いで立ち止まり、車のほうに視線を向けてきた(写真1)。 そのシカの頭部を見ると、顔の側面が膨らんでいることに気づき、面白いと思って、興味深く観察することにした。立ち止まったのはどんな気持ちのだろうか?車を警戒しているのだろうか?車に脅威を感じているのだろうか?・・・更に顔の膨らみについて思…

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No.444 フランスパンは硬くて好き

2024年01月22日

海老原寛   あー、山登ってきて疲れたな。 そろそろお昼だし、ちょっと休憩するか。 どっこいしょ。 今日はお昼ごはんに何買ったんだっけな? あぁ、そうだソーセージ入りフランスパン買ったんだった。 さぁ、食べよう。 いただきま・・・・あれ? 同じの2つも買ったっけな?

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No.443 隠しご飯見つけた!

2024年01月04日

海田明裕 足を止め、進むべき方向の地形を確認しようと目線を上げたとき 斜め前にボロボロの枯木が立っていました。 穴だらけの幹の中に艶のあるものがチラリと見えた気がしてよく見ると 狭い空間にどんぐりが1つだけ挟まっていました。 上から落ちたものかと思いましたが、見上げた視界の中にはどんぐりをならす木は見当たりません。 隙間の狭さから想像するに、ネズミよりもカケスなどの鳥の仕業ではないかと思われましたが確信はありません。 隠し主がだれかは置いておいて、なんとなく他人の秘密を見てしまったような気持ちになりました。 このど…

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No.442 BIGエビフライ!

2023年12月27日

中島彩季 “森のエビフライ”と呼ばれるだけあって、松ぼっくりのリスやムササビなどの食痕は見事にエビフライに似ている。 ある時とても大きなエビフライを発見! リスたちは一度に1個食べきれるのだろうか、なかなかなボリュームに思える。 正体はテーダマツだった。 テーダマツよりも大きいゴヨウマツの食痕もエビフライ状になるのか?そうなるともっと大きなエビフライが存在する?? 新たな疑問(期待)が生まれた。 ゴヨウマツが生えている場所で調査する機会があれば探してみようと思う。 (・・・ちなみに、テーダマツの“エビフライ”は、そ…

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No.441 ツッコミ待ち

2023年11月21日

海老原寛 琵琶湖には、釣り上げたブラックバスなどの外来魚を放流してはいけない条例があり、外来魚回収ボックスや回収いけすが多く設置されている。 ん? お前、立場わかってんのかい! (ヌートリアは、外来種です) 実際には、ボックスの中に在来魚やヌートリアの死体が入れられてしまっていることもあるらしいです。 外来種駆除も必要ですが、ルールは守ってほしいですね。

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No.440 燃える山、燃える尻

2023年11月06日

森洋佑 シカを探しに山梨県の山に行ってきました。 ちょうど紅葉の盛りで、山全体が燃えるように真っ赤になっていました。 とても綺麗でシカを探しつつ、山の景色も撮りつつの踏査でした。 調査地の紅葉 調査地の紅葉 燃える山 期間中、天気も良く調査日和が続きました。 シカの痕跡も多く、シカを見つけるのも時間の問題だと思っていたのですが。。。 なんと調査終了日が近づいても一向にシカに出会えません。 これはヤバい!もしかしたら本当に燃えているのは山ではなく私のお尻!?  

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No.439 天然大砲

2023年10月19日

姜 調査中の山中で写真のように、倒れた木(写真1)のその形状(写真2)や先端が空洞(写真3)になっているのを見た瞬間、大砲を連想しました。 ウクライナとロシアの悲惨な戦争が続いており、世界にますます不安を与えていて、とても心配です。一刻も早く戦争が終結し、全ての人が普通の日常に戻れるように祈るばかりです。 妄想ですが、もし本当に神様がいるのなら、人類の普遍的な価値を守りたい側に、強力なこの天然砲を与えて勝利の決着をつけられるように助けてあげてほしいと切に願いました。

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No.438 よく見ると顔はかわいい(と思う)

2023年10月14日

海老原寛 8月のある日、家の窓の桟にたくさんフンが付いているのに気付いた。 何かの虫かな?とも思ったが、特に餌となる植物があるわけではない。 これは・・・と思い、通気口をのぞいてみると、やっぱりコウモリがいました。 一度気付くと気になるもので、それから定期的にのぞいていました。 いる日といない日がありましたが、だんだん見かけることが少なくなりました。 どこか行ってしまったなぁと思っていた、10月のある日ベランダを見ると、見覚えのあるフンが。 給湯器の真下にあるという不自然さはありましたが、今度こそハトかな?と思いつ…

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No.437 意外な犯人

2023年09月29日

平山寛之 私の自宅ではこのところ事件が続いている。ブロックの上に茶色いゴミのようなものが散乱した状態になっているのです。 集めたのがこれ。 茶色いゴミのようなもの、すべてミノムシです。しかも、中身は空でミノのみ。片付けても片付けても翌日には元通り。2週間ほど続いていました。 ミノムシが一斉に羽化するようなことはないだろうし、不思議だなと思っていました。毎日の片付けに疑問がなくなるほど続いたところで、解決編。 早朝に訪れた2羽のシジュウカラが器用にミノムシをほじくり出して食べる。その時の止まり場が先のブロックでした。…

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No.436 尾瀬の春の異変

2023年09月14日

姜 2013年に調査の為に尾瀬ヶ原を訪れ始めてから11年が経つ中で、今回初めてゴールデンウイークに訪れました。5月3日にもかかわらず尾瀬ヶ原の湿原にはほとんど雪が残っておらず(写真1、2)、今までに無く雪解けが早いことに驚きました。 尾瀬を訪れた他の人々は、この時期に水芭蕉(写真3)を見ることができ嬉しかったと思いますが、私はこのような早い時期に水芭蕉を見られたことに、とても不安を感じました。 雪解けが異常に早いのは、各年の気象条件の違い(例えば冬季の積雪量など)によるものもあるかもしれませんが、私自身、11年前か…

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