研究員によるフォトブログ

No.360 スリルを味わう

2020年06月11日

ペンネーム ぺんぎん クマフンって出逢うと疲れていても嬉しくてつい写真を撮っちゃいます。   私、高所恐怖症で足場が悪いところでは足が竦んでしまうのです。 この日も幅1mもない細い岩々しい尾根で、アセビ等の根っこが尾根上にぎっしり出ているところを恐る恐る進んでいた時なのですが、出逢っちゃいました、クマフン。     細い尾根の斜面に網状に突き出た根っこの上にありました。 真下は10mぐらい下まで地面はなくすっからかん。 よほどしっかりした足場なのかと思って根っこに足をかけみるとゆっさゆ…

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No.359 アシカ? クビナガリュウ?

2020年06月01日

岸本真弓 何度行っても目に留まる。この場所の「木の根元」は浮いている(写真1)。尾根上にしてわずか数十メートルの範囲ではないかと思うのだが、多くの木がそうなのだ。前回訪れた時も気になって写真を撮った。今回は、たまたま目を向けた角度の関係で、アシカが見えた(写真2)。ところが、引いて見るとクビナガリュウではないか(写真3)。  どうしてこの場所の木はこうなのか。ずっとずっと前、クビナガリュウより新しい時代だろうけど、そこには何かがあったのだろう。それは何か? そしてそれはなぜ無くなったのか? 最近注目しているけど難し…

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No.358 地獄絵図

2020年05月22日

ペンネーム ぺんぎん     つんつん突っついてみても微動だにしないフン虫たち・・・ 30匹以上のフン虫の屍がタヌキのため糞に散らばっていました。 こんなに高密度のフン虫は初めてお目にかかりました。

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No.357 食べ忘れ

2020年05月11日

森洋佑 たぶん、リスだと思うのです。貯食。甘美な響きですね。私も食べ物(特に甘いもの)に囲まれて暮らしたいです。ケーキ、どら焼き、マカロン、ヨウカン、タピオカジュース・・・それが積み重なって、家になって。。。ヘンゼルとグレーテルの世界ですね。 ヘンゼルは帰り道が分かるようにパンくずを落として歩きましたが、リスはそんなのは不要です。森の中に埋めた食べ物をピンポイントで覚える能力。素晴らしいです。 でも、そんなリスも忘れてしまうときがあるようです。     写真は一斉に芽吹くブナの実生です。きっと去…

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No.356 視線を感じる

2020年04月30日

中島彩季 あれは調査の終盤、やっと道路が見えてきて安堵した矢先のできごとだった。 ふと背後に視線を感じたため振り返ってみると・・・     お分かりいただけるだろうか。     マネキンの“ひょっ〇りはん”がこちらを見ていた。 防犯目的なのだろうか。恐怖のあまり声も出なかった。 調査で各地をまわっていると、思いもよらない出会いが待っていることがある。 そんな出会いも、出張の楽しみの一つである。    

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No.355 日光浴が過ぎた

2020年04月07日

軽部 享 調査地を歩いている途中、ふと視線を下に落とすとカラリと干上がったものが目についた。 …き、きみはこの地区では絶滅の危険が増大している種、つまりは絶滅危惧Ⅱ類のアカハライモリくんではないのか!? 見事なまでに干上がってしまい、ミイラになってしまったようだ。 水に浸せば戻るようなそんな気がして、近くにあった水たまりにそっと戻しておきました。 また今度、しっとりふっくらとしたあなたに再会できることを願っています。

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No.354 葛とみかん

2020年03月24日

三木清雅 山の中腹にそこここに作られたみかん畑、そんなみかん産地愛媛県の山でサルを探すため、遠目から山を観察する。音に耳を澄ませ、風とは違う、鳥とは違う動きを探る。ふと、山の異様さに目が留まる。林の一角が絨毯のようなものに覆われているのだ。双眼鏡で確認すると、それは葛の絨毯であった。耕作放棄されたみかん畑は今では葛で覆われ、周りの杉林まで飲み込む勢いで成長していた。 この風景を目の当たりにして、同じくみかんの産地和歌山県の方に以前聞いた話を思い出した。和歌山県でも同じように放棄されたみかん畑は数年で葛に覆われ、みか…

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No.353 キノコは石に、木は土に

2020年03月13日

岸本真弓 生物はやがて土になる。分解され、風化して。そうしてその栄養素は次の生命に引き継がれていく。生命の無限ループ。素晴らしい。 倒木がどのくらいのタイムスケールで、どのような形を経て土に還るのか興味があって倒木の写真をとり続けている。でもなかなか土には還らない。きっと私が土に還るより遅いのだろう。このフォトブログで紹介するのは難しそうだ。 今年の秋、すでに一部土に還ったらしき木を見た(写真1)。木が土に還るときは外からかと思っていたが、この木は内側からだった(写真2)。掘るとすぐまだ木片が見えた(写真3)。おそ…

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No.352 シルエットクイズ

2020年03月04日

宮本大右   中国地方の国道で見つけた動物注意看板です。 皆さんはこの写真を見て、何の動物を思い浮かべるでしょうか? 私が最初に思い浮かべたのは、環境省が「絶滅」と言っているある動物です。 まさかその動物がまだ棲息しており、さらに注意看板になるほどいるはずもないのですが、その動物を思い浮かべた理由としては、「立っていること」、「尾が太いこと」が考えられます。 仕事がら車の前を一瞬で通り過ぎた動物や暗闇の中でシルエットしかわからない動物でも結構正確に同定する自信があったのですが、どこの部分でその動物と認識し…

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No.351 紅葉と桜

2020年02月25日

ペンネーム ぺんぎん 全国的に今期の冬は暖冬と言われていますね。 これ、撮ったの11月下旬(2019年)なんです。 綺麗だけど、なんだかなあ。 ※2020/12/9追記 今年もこの辺りで調査する機会があったので地元の方に聞いたところ、 ここの桜は昔からこの時期に咲くそうです。  

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No.350 セーフ?アウト?

2020年02月12日

岸本真弓 徳島はタヌキのタメ糞王国だ。と、個人的に思っている。もちろん私がよく行く場所の中でのことだが。 2018年の秋、見つけたタメ糞。 黄色○がため糞です。拡大してみると。。。 タヌキ君おなか緩かったようです。 よく見ると、タメ糞本体の左上の方。 ここにも緩めの糞が。 1mほどのフライングなんですが、セーフ? それともアウト?

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No.349 鹿の一声

2020年01月28日

海老原寛 野生動物を相手にすると、基本的には「待ち」が多い。サルの群れの個体数調査も「待ち」である。見通しの良い道路などを群れが渡るのを先読みし、ひたすら待つ。長い間待って、狙った場所にサルが見え始めたときは、妙にウズウズしてしまう。 ある群れを追跡していた時、翌日の朝に渡りそうな道路付近で群れが泊まった。次の日は早起きし、日の出前から待機した。2時間ほど待って、やっとサルたちが法面に見え始めた。時間が経つごとに、どんどん数も増えてくる。 「そろそろ渡り始めるぞ!」とドキドキウズウズしながら待っていると、突然「ピャ…

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No.348 ピッタリ!

2020年01月20日

海田明裕   調査中、落ちている枝が目に入った。 少し変わった形の枝の端。 おそらく枝の分岐の部分からきれいに剥がれ落ちたものだと思われる。 すぐ目の前の低木がなんとなくちょうどいいサイズに感じた。 わずかな抵抗のあとにピッタリとはまった。 手を離してみる。 落ちない!だからなんだ? でも妙にうれしい瞬間でした。  

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No.347 相手の気持ちになって考える

2020年01月08日

海老原寛 個人で農作物被害対策を進める際に、対策をしているのにやられてしまうという方はたくさんいらっしゃると思います。同様に、捕獲しようとしているけどなかなか捕れないという方もいらっしゃるかと思います。そこにはいろいろな原因があり、その対象動物に対する知識があるかないかという点は大きいと思います。例えば、シカは2mくらいの柵なら越えてしまうとか、イノシシはとても臆病なので檻にはなかなか入らないよとか。知識を増やすことは、効果的な対策につながると思います。 でも、私が思うに、知識があるかよりも大事なのは想像を膨らませ…

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No.346 アオモリトドマツの芽生え

2019年12月27日

森洋佑 アオモリトドマツと覚えている人とオオシラビソと覚えている人がいると思います。両者は同じ木なのですが、私はアオモリトドマツがしっくりきます。なぜかというと、北海道で覚えたトドマツと葉っぱがそっくりなのです。なので、見た瞬間は「トドマツ」と閃き、「いやいやここはアオモリでした」という感じ。( ⇒ いや、実際に見ているのは尾瀬なのですが、尾瀬でもアオモリトドマツはオゼトドマツにはなりません。) そんなアオモリトドマツの兄弟の芽生えです。アオモリトドマツは長生きな木です。2本で切磋琢磨して数百年の時を刻んでもらいた…

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No.345 反対側から顔を見てみたい

2019年12月16日

海老原寛 住民の方向けの農作物被害対策の研修会では、「サルの場合、ワイヤーメッシュ柵の穴から手だけを伸ばして作物を盗られることがあるので、ワイヤーメッシュの近くには作付けしないでくださいね」と話をする。サルではあるにせよ、シカもここまでするんだなぁという1枚。ワイヤーメッシュの外に出ているものを食べることはあっても、シカがここまでするイメージがありませんでした。 この写真は防護柵ではなく、捕獲檻のものです。防護柵でも捕獲檻でも、メッシュの近くに作物や誘因餌を配置するのはやめましょう。

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No.344 青いダイヤ

2019年12月02日

田中啓太 見つけました、青いダイヤ! といっても中身はダイヤモンドやチョコレートではなく、白身と黄身です(有精卵)。 カッコウのなかまのジュウイチの卵でした。  

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No.343 撮る人は撮られる人

2019年11月23日

海老原寛 私たちが調査でよく使うセンサーカメラ。その場にいなくても、写真週刊誌さながらの隠し撮りができ、今や欠かせないツールになっています。ですが、常に風雨にさらされるので故障も多く、使用前には動作チェックが必要になります。 動作チェックの際には、事務所中がセンサーカメラで溢れます。もう私たちには見慣れた風景ですが、改めて見るとすごい圧力です。No-glowタイプなのでフラッシュは光りませんが、もし光っていたら記者会見のようです。

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No.342 植物は生き物だ~飲み込む~

2019年11月13日

岸本真弓 言うまでもなく植物は生物だ。だが、地に根を張り、葉を開き落としたりしながら、何万分の一なのか何十万分の一なのかわからない生長確率の子孫を撒いたりしながら、季節をめぐりゆっくり成長していく。植物のスケールは動物とは違いすぎる。 けれども、獣医師の私が、植物が動物と同じ生き物であることを実感する植物のある光景がある。それは創傷治癒の光景だ。 悪気はないのだろうが、痛みのわからないヒトに巻き付けられた異物は、フォトブログNo.334の帯や襷と違い、樹の生長ともなって無遠慮に食い込む。やがて皮は破れる。破れた皮は…

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No.341 至仏山百景

2019年11月07日

森洋佑 ここ数年、毎年調査で尾瀬に行っています。ときには数週間に及ぶ長い調査もあります。そんな尾瀬滞在中には、思いもよらない絶景に出会うことがあります。ただでさえ、尾瀬はどこを切り取っても絵になる風景が広がっています。「ああ、私の足を止めないでくれ~」とぼやきつつ、シャッターを切ってしまいます。(注:調査はしっかりやっています) そんな写真の中から至仏山に焦点を当てて、何枚かピックアップしてみました。 明けの明星と至仏山(5月・東電小屋付近) 調査に出発する早朝、朝焼けに染まる至仏山の上に金星が輝いていました。 至…

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