研究員によるフォトブログ

No.412 恐竜の卵の化石を発見!

2022年09月09日

姜兆文 数人の調査員が同時に入山し、無線かラインで連絡しながら別々に二ホンジカの糞塊調査を行った。糞塊調査とは、山の尾根を歩きながら、シカの糞の塊を確認して数えることで、シカの生息密度を把握する方法である。 標高700メートルくらいまで登っていくと、突然、楕円体の石が目に入ってきた(写真1,2)。卵の殻のようなものが剥がれたので(写真3、4)、見つけた瞬間、『これは恐竜の卵ではないか!』と思った。 そこで調査員のライングループに「恐竜の卵を見つけた!」と報告すると、「マジっすか!目玉焼きにしましょう!」と返事が返っ…

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No.411 キンコウカ満開

2022年09月01日

森洋佑 尾瀬沼に行ってきました。シカの業務では調査地周辺を踏査して、シカの痕跡が多い場所を探すという仕事もあります。湿原を見ていると、ポツポツとシカの寝床があることが分かります。もちろん、それは記録に残すのですが、、、 写真1 草原に残るシカの寝床 今年はキンコウカが満開でした。しばし痕跡調査を忘れて見とれてしまいます。 写真2 咲き誇るキンコウカ 写真3 沼尻の木道から見たキンコウカの黄色カーペット

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No.410 牛山羊羊馬鹿

2022年06月24日

海老原寛 獣害防止のために、農地周辺の「下刈り」をしましょうとはいいつつ、やっぱり労力は大きい。そこで最近、ヤギやウシに草刈りをしてもらう「舌刈り」活動が増えている。地域を回っていると、私もヤギやウシやヒツジをときどき見かけるが、どいつが一番舌刈り効果的なのだろう?ちょこっと調べてみると、ウシは木本の葉を食べないために、残ってしまう木が多いらしい。その意味では、木の葉を食べる上に樹皮まで食べて枯らせてしまうヤギの方が、全体の草量は減るらしい。ただ、ウシの方が踏み荒らしによるワラビなどの不嗜好性植物を減少させる効果は…

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No.409 親の心・・・

2022年06月07日

親の心・・・ 森洋佑 このフォトブログは外勤の写真が多いですが、内勤時の生態についても紹介できたらと思い投稿します。 最近、内勤が中心になるときはお昼休憩に事務所周辺のテイクアウト弁当を探し歩くことが日課になっています。 そんな折、キョロキョロしながら歩いていたらカラスのコッコに出会いました。 もう巣立ちしているみたいです。コッコは飛ぶのが億劫なのか私が近くにいても地上をテケテケあるいてエサを探していました。すぐ隣には親鳥が張り付いて警戒の鳴き声を発しています。親の心、子知らずですね。 写真1 やっとコッコが飛び立…

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No.408 エビネに出会う

2022年05月25日

森 洋佑 WMOでは新入社員が安全に山を歩けるように、毎年春に山歩き&地図読み実習を実施しています。その中で山歩きのコツやコンパスの使い方をレクチャーします。 今年は私もコーチ役として地図読み実習に参加しました。 写真1 地形を読みながらコンパスを合わせる ほんらい、業務で山を歩くのは秋以降が多いので、春のこの時期に山に入ると行き慣れた山でも全く違った景色が見られます。 今日はエビネの花を見つけました。 写真2 2株並んだ大きなエビネ エビネはランの一種で、神奈川県では絶滅危惧Ⅱ類になっています。確かに数は少ないの…

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No.407 『わに』~同じ視点・感点のうれしさ~

2022年05月10日

岸本真弓 ぺんぎんさんの『No.406 山にワニがいた』は私の『No.313 龍か和邇か、いえ烏です。』と同じものを見たブログです。同じルートを、目的を変え、年を変えて歩くので、こういうことがおこります。 No.406ペンギンさんの写真 No.313の写真 同じルートを歩いた人が全て同じものに気づいて、同じようにびっくりして、同じように感じるかはわかりません。でも、そういう人が同じ会社にいるってこと、とても嬉しく思うのです。

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No.406 山にワニがいた

2022年04月14日

ペンネーム ぺんぎん この日もいつものように痕跡調査で山を歩いていたところ、ふと目線を上げたらギョッとした。 思わず「ひっ」と声が出てしまった。 巨大なワニ?! 左に延びる細い根っこがまるで前肢のようだ。 なによりコルク状にボコボコした表面がワニの皮膚のようで妙にリアルである。 にゅっと伸びている感じも胴体のようだ。 しかも何だかお腹が膨れているようにも見える。 そういえば、いつだったか大阪市立自然史博物館に遊びに行った時に立ち寄った太古の生き物の展示コーナーで、かつて大阪にもナウマンゾウがいたということを知ってと…

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No.405 雪の木陰

2022年03月30日

海田明裕 重いザックを背負い冬の山中、吐く息は白い。 動いていないとつま先が痛い。   早朝に雪がちらつき林内にもうっすら雪が残っていた。 ただすぐにやんだようで今はつかの間、葉の落ちた林に日が差している。   ちょっと不思議な曲線が目にとまった。 木陰の部分だけに雪が残り、あとは太陽の熱ですでに溶けて落ち葉が見えている。 木の幹の形に雪が残り、雪でできた木陰にみえた。   30分後、再び通過したらもうあれほどには形が残っていませんでした。 はかない景色。

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No.404 美しい季節外れ

2022年03月22日

姜兆文   山でのシカの調査を終え、仲間と下山する途中、美しい紅葉を目にした(写真1)。12月23日というクリスマスイブ前日の遅い時期にもかかわらず、この場所で、こんなにきれいな紅葉を見ることができるなんて!と、嬉しかった。 だが、この季節外れの鮮やかで美しい紅葉を見たことで、世界中で気温の上昇、集中豪雨、記録的な大雪、更に12月12日にアメリカ南部を襲った巨大ハリケーンなど一連の異常気象による甚大な自然災害をもたらしたことが思い出された。 そして、この美しい季節外れた紅葉の裏に自然が人間の環境破壊に対す…

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No.403 冬の富士山

2022年03月07日

森洋佑   晩秋から初冬にかけて、糞塊密度調査の季節ですね。雪が降ってしまうと調査できなくなってしまうので、それまでの勝負です。 キンと冷えた早朝、まだ月の光が残る中、調査地に向かいます。富士山山頂では強い風が吹いているようで雪が舞って雲のようになっています。   今日みたいに朝冷えるときは、日中は綺麗に晴れることが多いです。今日のコースは箱根外輪山の稜線歩きコースでした。ずっと右手に富士山を見ながらの糞塊密度調査。贅沢だなぁ、、、と思いながら歩いていました。

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No.402 WMOの社窓から ~冬~

2022年02月24日

岸本真弓 今日は暖かく、湿度が高い。朝は霧が重く垂れ込めイネ科草本の枯れ葉の赤みが湿気で深くなっている(写真1)。 目を移せば、今年は川沿いの畝で冬葉物野菜がもっさり実っている(写真2)。春野菜は真ん中あたりで準備中(写真3)。いつも仲良く熱心なこの畑のご夫婦、今はいらっしゃらないようだ。 関西支社のある部屋からの風景です。 写真1 写真2 写真3

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No.401 大きなシカ

2022年02月04日

久門 美月 山によく行くので、普通の人よりは野生動物を目にすることが多い。 とある日、林道を運転していると、とても大きなシカがいた。 …?張りぼてのシカ? 何の目的で作られたのか全く分からないが、突然出てきたので驚いた。 眼は怖いが、花柄のスカートをはいていた。

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No.400 森の住人

2022年01月25日

中島 彩季 調査中ふと足元に目をやると、ひっそり佇んでこちらを見上げていた。 何頭ものシカに出会ったが、もしかしたらあの神様もいたのかもしれない。そう思うとちょっとワクワクした。 (※よく見たらキノコでした)

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No.399 季節の錯綜だ!

2022年01月04日

姜兆文   蜻蛉、蝶々!木の春芽!!同じ日に次々と目にし、これは季節の錯綜だ。 2021年1月16日午後1時頃、住宅地を散歩した際の出来事だ。予想気温は19℃とされていたが、実際の気温は20℃を超えたと思う。ぽかぽか陽気の中散策していた人が多かった。 散策中、突然青色の小さい蜻蛉を目にし、その後黄色い蝶々が舞っていたことに驚いた。ふと木の枝を見ると、そこには春芽が!(写真1-1、蜻蛉と蝶々の写真が撮れなくて残念だ)。 前日、最低気温が氷点下4℃だったので、人はまだ冬の最中と認識しているが、動物たちは春の到…

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No.398 私も見たホールインワン

2021年12月23日

岸本真弓 フォトブログNo.384 で紹介されたホールインワンを私も今春に見つけた。「奇跡」だなと思った。フォトブログを書こうと取り置いていた写真を紹介する。 最近学会とシンポジウムで立て続けに聞いたJanzen-Connell仮説。母樹の真下では捕食者や特異な病原体など更新の妨げになるものが多いため、離れたところの方が実生の育つ確率が高く、結果的に成木の下では他種の成長が促進され多様性が生まれるという。 この実生の種は私にはわからないが、おそらく風によって種が運ばれる種なのであろう。ホールインワンした種子は母樹下…

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No.397 激チャ

2021年12月14日

森洋佑 このフォトブログは野外調査時の写真が多いですが、内勤時の生態についても紹介できたらと思い投稿します。 「自転車」の呼び名は地域によって違うみたいです。私の地元では「チャリ」や「チャリキ」と呼ばれていました。 岐阜の友人に聞いたら「ケッタ」や「ケッタマシーン」と呼ぶらしいです。 きっとまだまだユニークな呼び名があることでしょう。呼び名が沢山あるということは、それぞれの地域に根ざした移動手段になっているということが伺えますね。 私は雨が降っていないときは自転車で通勤しています。のんびりな性格なので出発が時間ギリ…

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No.396 咄嗟の枝

2021年12月01日

海田明裕 今までも目にしていたのかもしれないが 先日初めて気が付いたことがある。 調査中脇を通り過ぎようとしたソヨゴの幹から、やたらにたくさんの細い枝が伸びていた。 その辺りはシカの比較的多い地域で、付近の樹皮にはシカによる樹皮食いの痕跡がわりと目立っていた。 その細い枝は樹皮食いのすぐ下の部分から上に向かって何本もが伸びていて、まるで樹皮食いを受けた部分をガードしているかのように見えた。ちょっとアメフトのヘルメットのガードっぽい感じに思えた。 しかし、偶然に細い枝の出る部分の上が樹皮食いにあっただけかもしれないと…

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No.395 野良猫の野生証明

2021年10月29日

姜兆文 ある日、偶然に野良猫同士が激しく争っている場面を目にした。これは野良猫の遺伝的な野性の証明だと思った。 争う時間が長く、勝負を決められず、大変な戦いであった!二頭の対峙状態と地面に散乱した白猫の毛でその惨烈さが分かる。 だが、本来、自然下の野生動物は様々な方法で生死をかけた直接対決をできる限り避けるが、本日の長時間で惨烈な対決はある意味本当の野性の一部は失われたのかもしれないとも思われた。

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No.394 重なれない、わけがある

2021年10月15日

森 洋佑 植物は葉っぱで太陽の光を受けて、光合成してエネルギーを得ている。ということは多くの人が知っていると思います。 そんな特徴がある植物なので、その形も光を受けるのに最適な形になっています。 写真1 オオシラビソの稚樹(横からみたところ) 写真1はオオシラビソの稚樹。頂端が潰れたようなお盆のような形をしています。 スギやヒノキで見慣れた針葉樹に特徴的な円錐形の形ではありません。 ただ、オオシラビソも成長すると先の尖った円錐形の樹形になります。 写真1の稚樹を上から見てみましょう(写真2)。みごとに少しの隙間もな…

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No.393 植物の運び屋

2021年10月05日

中島彩季 クマ糞(だったもの)からビワの種が発芽していた。 これはビワ園の横で見つけたものだが、クマが“植物の運び屋”である一面を垣間見ることができた。

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