研究員によるフォトブログ

2009年4月記事一覧

No.67 シカ角いろいろ

2009年04月27日

横山 典子 一番左の頭骨付は、ヤクシカ。これはK氏が屋久島旅行に行った際に猟師からいただいたもの。 その隣は、鳥取県で拾った物。その隣は福井、そのまた隣は滋賀。一番右は淡路島。 基本的に北に行くほど角は大きくなる傾向があるのだが、鳥取の角はずば抜けて大きい。これは鳥取市北部で拾ったもので、ここはシカの分布が最近拡大した地域で、餌が豊富だからか、狩猟圧が低いために大きなシカが生き延びているのか、そのあたりはよく分からない。 角の大きさは、地域差がもちろんあるが、個体差もある。大きい角があるはずの地域で小さい角を見つけ…

「No.67 シカ角いろいろ」の続きを読む>>

No.66 凍結標本発見!?

2009年04月20日

吉田 淳久 いえ、生きています。1月の終わりに、水辺の雪原を歩いていて発見したヤマアカガエルです。繁殖期は通常2月~6月なので、繁殖のために動き出したのでしょう。しかし、埋まっています・・・。雪面に歩いた跡はなく、体の形に氷が窪んでいることからすると、かなりの時間じっとしていたようです。お腹冷やさないようにね。 20090420_zakki66.jpg

「No.66 凍結標本発見!?」の続きを読む>>

No.65 数を数える虫を探せ!

2009年04月14日

山元 得江  シカの調査でY県の山の中を歩いていた。終わりが見えてきたので、腰を下ろして休憩することにした。水分を補給しながら、近くにある落葉を眺めていた。  すると・・・自然界では目にすることがないであろう「5」という数字が目に飛び込んできた。なぜ山の中の落葉に「5」と書いてあるのか。誰が書いたのだろうと、その落葉を拾い上げてみると、なぞが解けた。「5」という数字は虫が葉を食べながら書いたのだ。数を数えられる虫がいたら大発見だな、と思いながら1や2、3などの数字が他の落葉に書かれてないか探した。案の定、辺りに他の…

「No.65 数を数える虫を探せ…」の続きを読む>>

No.64 サルの鯱

2009年04月08日

清野 紘典 12月、霜が降りた早朝、車通りの多い国道を走っていると鯱(しゃちほこ)のある家をみつけた。 遠目で丸い形をしている珍しい鯱だと思い、双眼鏡を覗くと・・・それはサルだった。 見事に屋根の両端で対面座した2頭のサル。暁の空のもと瓦に鎮座している。 こちらが近づくと鯱たちはからからと瓦を鳴らして足早に逃げ去っていった。 地元の方々にとって、この鯱たちは生活被害以外の何ものでもない。 瓦が落ちる、ベランダに糞尿が、屋根がうるさくて寝られない・・・。 町の風景に不似合いな鯱の姿は、今一度人と野生動物の関係を考える…

「No.64 サルの鯱」の続きを読む>>

No.63 冬の終わり

2009年04月02日

山田 雄作 先日、盛岡のカモシカ調査へいってきた。  といっても一ヶ月ほど前で雪がほとんど積もっていないはずだったが、ちょうど前日にヒザ上まで、場所によっては腰下までの雪が降った。  ということは当然ラッセル・・・  寒さもヒザの痛みも、写真のような動物の痕跡に出会えるだけで報われる。  写真は目当てのカモシカの足跡と糞です。 20090402_zakki63.jpg

「No.63 冬の終わり」の続きを読む>>

ページの先頭へ