研究員によるフォトブログ

2009年5月記事一覧

No.71 雪景の黒い影

2009年05月26日

清野 紘典 12月初旬、京都府丹後半島。 錯誤捕獲されたクマを山に放しにいく道程、日も傾きかけた頃、眼前に広がる白銀の世界に一筋の黒い影が走る。 クマか、否、そのシルエットは・・・猪だ。 50kgはゆうに越すであろう猪が雪原をひた走る。 猪の生息分布は積雪量により制限されるが、積雪下でたくましく生きるその姿を垣間見た瞬間である。 <写真提供:芝原氏> 20090526_2009.5.26.jpg

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No.70 再会

2009年05月19日

岸本 真弓  2008年秋、例年通り滋賀県のシカ糞塊密度調査を行った。多くが毎年自分が行っているコースだ。おきまりの場所に車をとめる。リアハッチを開けて長靴を取り出し、地面に置いた。 !!!!! そこには、1年前私がここに置き去りにした杖が!!! そうっと持ち上げ目を近づけると数字が残っている。紛れもない、あのときの私の伴侶。待っていたのか、一年間・・・ (調査雑記No.44ご参照ください) 20090519_2009.5.19.jpg

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No.69 でべそのサル

2009年05月13日

佐伯 真美    写真は昨年6月に捕獲したニホンザルのメスと今年の2月に本社のOさんが捕獲したニホンザルのメスです。 2頭とも腹部には大きな「でべそ」があります。「でべそ」といえば、何故か昔のアニメの登場人物には「でべそ」の人が結構いたように思いますが、最近はとんと見なくなったような気がします。 この「でべそ」は、正しくは「臍ヘルニア」と言うのですが、これはへそ(臍)の部分で腹腔内臓器の一部が皮下に脱出している状態をさします。人間でもおへその周りの筋肉がまだ弱い生後2週間から1ヶ月頃の赤ちゃんにはよく見られる症状の…

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N0.68 容疑者確保

2009年05月07日

加藤 洋  ニホンザルの個体数調査。相手は野生動物、カウントチャンスはいつ来るか分らない。時には寒い野外でひたすら時を待つことがある。完璧な防寒対策、双眼鏡、無線機・・・我々フィールドワーカーにとっては至って自然な格好であり、装備にはプロとしてのこだわりさえ持っている。ただ、町の中では単に怪しい人である。こうして、研究員S氏はあえなく御用となったのでした(もちろん簡単な職務質問で済み、この後速やかに解放されました)。 我々を見かけたときは、近くに何らかの野生動物がいる可能性が高いので、そちらのほうを警戒して頂けたら…

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