研究員によるフォトブログ

2012年2月記事一覧

No.160 「絞めるか、切るか」

2012年02月16日

岸本 真弓  今秋、鳥取の山でねじれた木を見つけた(写真1)。 太いツタがりっぱな樹をねじっている(写真2)。 ふと根元をみると、イノシシの擦り跡があった。そしてそのツタが切られようとしている(写真3)。  生物がそれぞれ生きる中で、何が何にどう影響するかは私たちの想像をはるかに超えていると思う。 20120216_nejirukakiruka.jpg

「No.160 「絞めるか、切る…」の続きを読む>>

No.159 「有終の美」

2012年02月08日

岸本 真弓 秋。鳥取県内、兵庫県境近くの山。 少し早いが楓が美しく色づいていた(写真左上)。 近づいて見ると、悲しいことにそこで色づく3本の木の樹皮はすべて、シカによって全周が剥ぎとられていた(写真左下)。見上げるといっそう美しく、まさに有終の美だった(写真右)。カエデ類の種は夏から初秋にかけて熟す。いつ皮を剥がれたのかわからないが、きちんと子孫を残したろうか。見た目の美しさより生物としてのしぶとさという美しさに賭けたい。 20120208_yusyunobi.jpg

「No.159 「有終の美」」の続きを読む>>

ページの先頭へ