研究員によるフォトブログ

2017年8月記事一覧

No.278 社有林というもの

2017年08月18日

岸本真弓 山を歩いていると、ごくたまに「社有林」の看板を見つける(写真1、写真2)。今回紹介したのはいずれも製紙会社の社有林の看板である。 写真1の会社をインターネットで調べてみると、「社有林の保全を通じて地球環境と地域社会への貢献を図っています」というキャッチフレーズが飛び込んでくる。この会社は紀伊半島を中心に社有林を擁している。もともとは他の製紙会社と同じく、第二次世界大戦の戦中戦後に原料素材の確保のため社有林を確保してきたようだが、その後の時代の変化に応じて、現在ではスギ・ヒノキの人工林経営と広葉樹天然林の再…

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No.277 しし神さまの檜皮敷(ひわだじき)

2017年08月07日

岸本真弓 京都の山。シカの密度が高く、下層植生はほとんどない。最初に草本類やササが消え、やがて低木、そして中低木が消失していく。 シカの糞塊数を数えていく調査では薮がなくなり、下層植生も少なくなれば、歩きやすく見落としが少なくなって精度の高い調査ができる。 が、やっかいなことが起こることもある。シカの嫌いな植物(フォトブログNo.89)の繁茂だ。特にアセビはやっかいだ。常緑の低木が膝丈くらいでみっちり生えていると、足下が見えにくい。背丈くらいで密生していると歩きにくい。 やっかいだと思っているだけではどうにもならな…

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No.276 対称的死骸 (アマガエル)

2017年08月02日

海田明裕 コンクリートの平滑な地面 ふと目線が何かに引き付けられる 不自然に整った形 すぐにカエルと判明するも あまりにシンメトリカルな死に様 おそらくアマガエルであるが そんなことよりなぜこんな形で干からびたのか 悲運の平面ガエル  

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