2017年10月記事一覧
No.283 すでにいい具合の死骸( アブラコウモリ)
2017年10月19日
海田 明裕 「庭でコウモリが死んでいる。」 神戸市北区の自宅の庭にポツリと落ちていたらしい(発見者は家人) アブラコウモリ。 内臓と腹部 皮膚が一部無くなっているが その他はほぼ完全。 すでにカピカピに乾燥している。 アブラコウモリ然とした顔の様子が 全く遜色なく残っている。 剥製にすると折角の特徴がうまく再現されず なんとなく残念感が否めないものが多いコウモリ類だが この死骸、労せずしてとてもいい具合である。
No.282 奇跡と儚さ
2017年10月09日
海老原 寛 シカの調査で山の中を歩いていたところ、尾根上に突然ササが現れた。ササが占める面積は直径2m程度であり、ササ藪と呼べる広さではない。近くにササ藪があってそこから伸びてきたわけでもない。集落近くでもない。本当に突然、尾根上にササが現れたのである。ササは一般的に、地下茎を伸ばして専有面積を拡げていく。それでも何十年かに一度は花を咲かせ、種子を作るようである。そんな何十年かに一度作られた種子がこの尾根上に落ち、しっかりと成長しているのだろうか。また、不思議なことにこのササはとても窮屈そうに限られた範囲に密生して…