研究員によるフォトブログ

No.470 ツバメ救出作戦

2025年05月16日

ペンネーム アライグマン

5月はツバメがあちこちで飛んでいますね。番(つがい)で飛んでいたり、巣を作ったり。そんな中、1組の番が換気中の社屋に迷い込んでしまいました……!!

ツバメ夫婦も「こりゃいかん」と思ったのか、なんとか陽の光が入る天窓から外に飛び立とうとしていました。しかし、開閉不可の天窓から出ることはできず…
天窓の下には玄関があって簡単に逃げられるのに、上へ上へ行こうとする…

写真1. 迷い込んでしまったツバメご夫妻

どうもこのままでは逃げ出せなそうだ……
ということで、「豊かな自然と感動を未来に、人と野生動物の明日を想い今を創造する」を理念とするWMOの威信をかけた救出作戦が決行されました。

プランは下記のとおり!
① 屋上部隊が天窓を黒ビニールで覆う。このことで、ツバメ夫婦の天窓から脱出せんとする意欲を下げ、明るい玄関の方に意識を向ける。
② 救出部隊が高枝切りバサミに傘を連結させて、下方の玄関に誘導する。捕獲はできませんし、ツバメへの負荷としても良くないので、できるだけ負荷を減らすこの手法を選択しました。

こちら屋上部隊。
強風に飛ばされないよう、入念にビニールを貼り付けます。さすがの遮光力。中はだいぶ暗くなり、相対的に玄関からの陽の光が魅力的になったはず⁉

写真2. 屋上部隊は天窓を封鎖し、下方への誘導を援護。

こちら救出部隊。
物理的・心理的にできるだけ刺激しないように、やさしく傘をさしてあげました。少しずつ下に誘導すると……

無事、玄関(写真3の奥側)から外に脱出!!

救出作戦は成功裏に終わりました。一件落着。

写真3. 救出部隊は即席の秘密兵器でツバメ夫婦をやさしく誘導

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