No.353 キノコは石に、木は土に
2020年03月13日
岸本真弓
生物はやがて土になる。分解され、風化して。そうしてその栄養素は次の生命に引き継がれていく。生命の無限ループ。素晴らしい。
倒木がどのくらいのタイムスケールで、どのような形を経て土に還るのか興味があって倒木の写真をとり続けている。でもなかなか土には還らない。きっと私が土に還るより遅いのだろう。このフォトブログで紹介するのは難しそうだ。
今年の秋、すでに一部土に還ったらしき木を見た(写真1)。木が土に還るときは外からかと思っていたが、この木は内側からだった(写真2)。掘るとすぐまだ木片が見えた(写真3)。おそらく雨風だけで土に還っていっているのだろう。時間がかかりそうだ。
しばらく行くと、倒木の上に見慣れないものが多数ちらばっていた(写真4)。よく見ると丸まったサルノコシカケのようなキノコみたい(写真5)。触るとカチンコチン。まるで石だった。これもいつか土に還るのだろう。これも私は確かめることができない。人の命は短いものだ。
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