No.484 土砂降りの岩場で、予期せぬ「VIP」と目が合いました
2026年02月06日
林航平
「なにもこんな日に…」と天を仰ぎたくなるほどの土砂降りでした。 今回の舞台は、紀伊半島の険しい山岳地帯。断崖のような急斜面と滑る岩場を前に、私は完全に「修行僧」の気分で、ターゲットである特別天然記念物「ニホンカモシカ」を追っていました。
息は上がり、全身ずぶ濡れ。心が折れかけたその時です。 ふと足元の岩陰で、余裕しゃくしゃくといった表情(?)で涼んでいる彼と目が合いました。
写真をご覧ください。このつややかな紫黒色のボディ。「オオダイガハラサンショウウオ」です。
私たちが血眼で探していた山の主(カモシカ)ではありませんでしたが、こちらも正真正銘、国の天然記念物。 人間が「最悪だ」と嘆くこの豪雨も、彼らにとっては「最高のシャワー」なのでしょう。濡れ鼠の私たちを横目に、憎らしいほど美しく輝いていました。
狙いの「大物」ではありませんでしたが、まさかの「レアキャラ」との遭遇。 大自然はこちらの都合などお構いなしですが、たまにこんなサプライズを用意してくれるから、過酷なフィールドワークはやめられません。
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