研究員によるフォトブログ

フォトブログ一覧

No.444 フランスパンは硬くて好き

2024年01月発行

海老原寛   あー、山登ってきて疲れたな。 そろそろお昼だし、ちょっと休憩するか。 どっこいしょ。 今日はお昼ごはんに何買ったんだっけな? あぁ、そうだソーセージ入りフランスパン買ったんだった。 さぁ、食べよう。 いただきま・・・・あれ? 同じの2つも買ったっけな?

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No.428 丹沢山の怪物?

2023年05月発行

森洋佑 みなさんは「ブロッケン山の怪物」を知っていますか? 山を登っていると霞の中に怪物が現れるという現象です。 手塚治虫の漫画『ブッダ』ではサーリプッタとモッガラーナが弟子を説く場面で登場します。そこでは怪物ではなく、畏敬の存在として描かれます。 先日、丹沢山でシカを追いかけているときにそんな現象に出会いました。ブロッケン現象は、ときどき見ることはあっても、自分の腕を動かしたら霞の中の私も動くくらいはっきり見えたのは初めてでした。 さて、このブロッケン現象、みなさんは怪物だと思いますか、それとも畏敬の念を抱きます…

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No.427 ホールインワン、下から上へ

2023年05月発行

海田明裕 フォトブログNo.384 、398でふれられた、森の中のホールインワンですが、今回は下からのホールインワンです。 比較的地面ばかりみて歩く種類の調査中。あまり使われなくなった登山道がササに覆われかけているような場所を歩いていました。 視界のほとんどが緑色ばかりのなかで、茶色が目につきます。 はじめはなにかキノコの類かと思いましたが、どうも薄っぺらい。 近づくと、それは虫食い穴をササに貫かれ、宙に持ち上げられた落ち葉でした。 死ぬほど落ちている落ち葉と、そこいらじゅうに生え出てくるササの芽であろうから、そん…

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No.272 シカに化けたラクダ

2017年06月発行

海老原 寛 調査中、シカの置物を見つけた。しかし、よく見てみると違和感がある。これはシカではない・・・ラクダだ。ラクダの置物にシカの角を付け、色を塗り替えただけだ。ラクダとシカでは共通点は反芻獣であることくらいだろうか。 日本各地でシカによる生態系被害が生じている。シカが増えすぎたせいで植物が食べ尽くされ、土壌が露出して更地になってしまっている場所もある。もしかしたらこの置物は、シカが日本の山をラクダが住んでいる砂漠のようにしてしまうかも・・・という暗示なのかもしれない。

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No.271 軋轢の先

2017年05月発行

宇野浩史 電波を追ってサル群れを探している最中、ある集落内の路地を曲がると同時に、数頭のサルが目に入った。 「居たっ!」という喜びが沸き立ったが、周囲の光景を見て、一瞬にして残念な気持ちになった。 サルたちの手には大粒のミカン。そして足元には大量の残骸が散らばっていた(写真)。 遠くでは爆竹の音が鳴っているが、サルたちは微動だにしない。私の車が数メートルのところまで近づいても、大きく逃げることはなかった。 このようになってしまった群れを所謂『良い』群れに戻すことは簡単ではない。 集落に住む人々とサルたちの将来像を想…

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No.270 開いたオ〇オ?

2017年04月発行

岸本真弓 春、山を歩いていたらシカの角が落ちていた。拾い上げるとなにやら見たことがあるもののような。 シカの角は毎年春になるとポロリと落ちる。そしてまた新たな角が生えてくる。角が落ちた直後は頭の角座(角がついている台座のようなところ)には血がにじむが、それもすぐ乾き、皮膚が覆って次の角の成長が始まる。何のために毎年生え換わるのか。 オスの角は強さのシンボル。メスをめぐって闘うとき、昨年よりは強くなるチャンスを与えられているのかもしれない。子育てをするメス、子をつくるために角育てをするオス、春から夏のシカの食欲は旺盛…

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No.269 木にも牙が生える?!

2017年02月発行

姜 兆文   「牙」とは動物が口に持つ、骨組織でできた、大型で細長く鋭い歯を指す。 山での調査中、倒木の幹の一端生えた「牙」を発見し(写真1)、驚いた。     腐食が進んだ幹の真ん中は空洞になっており、中を覗くと「牙」は奥まで放射状に交錯して並んでいた(写真2)。 よく見ると、「牙」は、木材によくみられる節の部分が残ったものだった。幹が生長するのに伴い、横に伸びた枝が、幹の中に埋まるような形で残ったのだ。幹部分は腐ったのに、なぜ「牙」だけが残ったのだろう。節のたくましさを目の当たりに…

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No.268 オオカマキリの生命力

2017年02月発行

姜 兆文 ベランダのエアコンの室外機にかけていた日よけ用のすだれを撤去しようとしたところ、すだれのよしの隙間に体長約10センチのオオカマキリを発見した(写真1)。寒くなったので、日当たりの良い、暖かいところを求めてきたであろうカマキリの邪魔をしないように、その時はすだれの撤去をとりやめた。 一週間後に再び確認すると、カマキリはまだ同じ場所にいた。前脚の鎌の先端部で必死にしがみついていたが、1週間前に比べると前脚の関節がだらりと伸び、殆ど力が入らなくなっているように見えた(写真2)。 最期を見守ろうと思ってすだれはそ…

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No.267 これは何でしょう?-答え- (後編)

2017年01月発行

  杉浦 義文       前回のブログでサルのお尻についていた白いもの、正解はオスの精液です。   ニホンザルの精液は射精されると次第に白く固まります。   交尾によってメスの膣内に放出された精液は栓のようになり、精液の流出を防ぐ機能があると言われています。   (膣栓とも呼ばれています-写真1と2参照)   メスザルとオスザルには申し訳ないのですが、取り出してみるとチーズのように弾力がありました。   匂いは、何とも言えませんがいい…

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No.266 これは何でしょう?(前編)

2017年01月発行

  白井 啓       オトナメスのお尻あたりに白い物が付着しています。   これは何でしょう? (ヒント、いま恋の季節!)  

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No.265 「紅富士」が見えた日

2016年12月発行

姜 兆文   ある日、調査を終えた後、山中湖畔のある宿に宿泊した。翌朝、富士山を鑑賞するのを楽しみにしていた。朝、目が覚めたら、布団の中から、カーテンを通して、ウェディングドレスでドレスアップされたような綺麗な富士山(写真1)が見えた。寝ながら富士山が見えるとは予想外で、嬉しかった。窓を開けてカメラを構え、写真を撮ろうとしたら、富士山は徐々に赤くなっていた。もしかしたら、これは「紅富士」(あかふじ)になりそうだ(写真2)。   夢、特に初夢に富士山を見ると、縁起が良いとされる。紅富士が見られるの…

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No.264 大げさじゃない丸々

2016年11月発行

岸本 真弓   11月中旬にイノシシの捕獲檻に錯誤捕獲されしまったクマ。 冬眠を控えて丸々と太っていた。 体重は114kg。りっぱなお腹だ(写真左上)。 麻酔をかけて奥山に帰す(奥山放獣という)ため、放獣先に行くと、クマ注意の看板が。 このクマがモデルのような丸々としたクマの絵だった(写真右下)。 冬眠に入る12月までにはまだ少し時間がある。 ここから加速度的に脂肪を蓄えることを考えれば、写真のクマはこの絵の丸々さを越えるかもしれない。    

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No.263 秋の一句

2016年11月発行

  難波 有希子       奥山に   もみぢ踏み分け   鳴く鹿の   声聞くときぞ   秋は哀しき       「遠く人里離れた奥山で、一面散り積もった紅葉の枯れ葉を踏み分けながら、恋の相手を求めて鳴く雄鹿の声を聞くときこそ、秋の悲しさはひとしお身にしみて感じられるものだ。」   (訳出典:小倉百人一首殿堂 時雨殿https://www.shigureden.or.jp/about/database_03.ht…

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No.262 好かれる人

2016年09月発行

難波 有希子   手乗りトンボ、手乗りテントウ、肩乗りトンボ… 次々と技を披露する。 あなたの周りにもいませんか?  

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No.261 私、ここにいました

2016年09月発行

中島 彩季 山を歩いていると、あちらこちらで動物の痕跡を目にする。 痕跡は、“その動物がその場所にいた”という確かな証拠である。 例えば、各地を騒がせているツキノワグマだが、調査中に姿を見ることは滅多にない。 しかし、残された痕跡からその存在を知らされる。 その場所にツキノワグマがいたと思うと、ドキドキ感と、なんとも言葉に表しがたい感動を覚える。 また、痕跡はその動物がその時何をしていたかも教えてくれる。 なぜシカはここで寝たのだろう、なぜテンはここで糞をしたのだろう... そんな風に痕跡から動物の気持ち・行動を想…

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No.260 台風ニモマケズ

2016年09月発行

難波 有希子 台風9号が関東で猛威を振るう最中のサルたち(写真)。 暴風暴雨の激しい音のせいで群れ内のボーカルコミュニケーションは機能していないのではないかと推測する中、サルたちは見たところ普段通りに採食し、遊び、喧嘩し。 群れがバラけたり、はぐれたりすることもなく、移動する時もみんな一緒。 やっぱり家族の間には言葉以上のなにか強い繋がりがあるのかしら…なんて。 20160905_taifu02.jpg

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No.259 道草

2016年08月発行

横山 典子 毎日暑いですね。 人にとっては、猛暑でつらい季節でも、植物にとっては一番成長が盛んな季節で、植物が活き活きする季節です。 その植物を食べるシカにとっても、たくさんの美味しい植物が食べられる季節でもあります。 この季節に車を走らせると、道の脇で草を食べにシカがたくさん出ているのをよく見かけます。 この季節のシカは夏毛で、夏毛のオレンジ色と草の緑とのコントラストがとてもきれいで、つい見とれてしまいます。 この季節は少し車の速度を緩めて、周りを見て下さい。きれいなシカ達が出ているかもしれませんよ。 20160…

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No.258 ほうき草

2016年08月発行

難波 有希子 野外調査中に畑の脇で見つけたモコモコの集団。 小さいトトロが今にも走り抜けていきそうな世界を連想させ、あまりにも可愛かったので激写した。 箒木(ホウキギ)またはほうき草。 名前の通り昔はこれを乾燥させて束ね、箒として使っていたそうです。 秋になると真っ赤になるのが、今から楽しみです。 20160818_houki02.jpg

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No.257 三角点探訪~番外編~ 恩賜林界標

2016年08月発行

岸本 真弓 山の中で変わった標柱を見つけた。柱の側面にの旧字体なのか「恩」という字が読める。場所は山梨県、もしやこれは恩賜林の標柱? 会社に戻りインターネットを繰るとでてきた。恩賜林の境界測量で設置されたのがこの標柱のようだ。 皇室の所有地(御料地)を管理するため1885年(明治18年)に宮内省に設置された「御料局(御枡局)」の設置した三角点は御枡局三角點と言われることを前に紹介した。 江戸時代、山は村落が管理していたが、明治になりほとんどの山は国のものとなった。その後政治的な理由により山林は皇室財産である御料林と…

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No.256 衣替え

2016年08月発行

難波 有希子 初夏。ニホンザルの衣替えが始まる。 写真のように頭頂部から始まるので、この時期になるとみんなボサボサ頭。 この生え変わった毛は冬まで伸び続け、冬には立派なコートになるのです。 私のクローゼットの中もそろそろ…。 20160805_koromo02.jpg

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