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2003年9月24日記事一覧

No.15 択捉島調査雑記<その3.電柱への背擦り>

2003年09月24日

片山敦司  ツキノワグマではあまり確認されていないが、ヒグマは木の幹に背をこすりつける行動をみせる。シカやイノシシにもそのような習性があって「ぬた場」近くの樹幹に動物の体高の高さで泥が塗りつけられているのを見ることがある。  「背擦り行動」の意味についてはいろいろな説があるだろうが、どのような理由があるにせよ、背中を木にこすりつけるのは気持ちいいことだろうなと思う。択捉島では、河原に生えるドロノキ(ヤナギの仲間)の巨木にヒグマの背擦りの跡があった。太い木が具合がよいようで、どっしりとした幹に背擦り跡がよく見られた。…

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