研究員によるフォトブログ

2017年11月記事一覧

No.286 木に登ったキツネ?

2017年11月21日

姜 兆文 山の調査中、奇妙な形にねじれた枯れ木を発見。そのねじれを木の根元から先端まで目で追って見ると、キツネが木に登ったように見えた(写真1)。近づいて見ると、枯れた木の先端部分が歳月を経て、風雨の侵蝕によって残った形であった(写真2)。皆さんにはこの形がキツネの顔に見えませんか。私には、左側の小さい突起が口鬚、下方に突き出しているのが顎と鬚、上方に尖っているのが耳、真中はまるい目……であるように見えた。枯れ残った幹と枝が天空を背景にして、ふとした角度でキツネのように見える。自然が作り出す偶然の造形の面白さだ。 …

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No.285 しし神様の最期の眠り(閲覧注意)

2017年11月11日

岸本真弓 春、鳥取の山でイノシシの痕跡調査をする。イノシシがいろいろな痕跡を残しているが、一番興奮するのが、寝跡(寝床)だ。せっせ、せっせと1本ずつか、数本ずつかのササを運び寝床を作っているのだろうが、あの体、あの口、で、どうやってこのようなものを作るのか。ここまでして苦労してつくった寝床、何日くらい使うのだろう。疑問と想像はつきない。 その日も尾根を歩いて行くと、高さ30cmほどで切り取られたササが目につきだした。「おっ、これは寝跡があるな」と期待しながら進む。ありました。りっぱな寝床が。 「?」いや、何か変だ。…

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No.284 鉄壁?

2017年11月02日

海老原 寛   サルの調査中、ある集落でしっかり囲われた畑を見つけた。その畑はワイヤーメッシュで囲われ、その上にはサル対策のためか電気柵が設置されている。さらにそれらの柵の外側にもう一重にワイヤーメッシュ柵が設置され、内側の柵と同様にワイヤーメッシュの上に電気柵が設置されている。さらにさらに、その2つの柵の間に犬が放し飼いにされているではありませんか!私が今まで見た中で一番厳重な柵かもしれません。これだけ柵にコストをかけるくらい、この地域の被害は大きいのでしょう。住民の方の熱意と執念を感じ、私たちも地域の…

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