NO.117 燕岳-出会い-
2010年08月06日
山田 雄作
以前の調査雑記で燕岳の写真を紹介しました。今回は燕岳で遭遇した動物を紹介します。
感動的な出会いは目当てでもあったライチョウです。ライチョウは特別天然記念物として有名で、高山に行ったからといって簡単に出会える鳥ではありません。その生息地は高山帯に限られており、生息環境の変化や感染症などによる個体数の減少が懸念されています。この鳥は、苦労して高山へ登っている人達のマナーのおかげで(追い掛け回したりしないため)比較的近くで遭遇しても追い回したり近づき過ぎなければあまり逃げません。その生息数は減少傾向にあることが指摘されており、現在の生息数は約3000羽だそうです。個体数を減少させる要因が加わるとあっというまに絶滅へ進んでしまう状況です。
もう一種、遭遇できた哺乳類はニホンザルです。高山帯を利用するニホンザルの報告はNo113のフォトブログにもある通り、よく聞きますが、私自身の少ない高山帯への登山経験でニホンザルに遭遇したのは珍しい出会いでした。夏だというのに毛はふわっと暖かそうに見えます。
このような美しい景色と出会いは高山に登った苦労があるからこそ格別なものに感じます。シーズンの短い夏山登山へ、装備をしっかりと整えて行ってみてはいかがでしょうか。
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