No.158 「今年の秋、鉄塔を見て考える」
2011年12月09日
岸本 真弓
秋、恒例のシカ調査。滋賀県のいつものコースを歩く。このブログNo.44、70、132と同じコースだ。
鉄塔の下は見晴らしがいい。周囲の樹木が切り払われているからだ。だから、No.132のようにサルのランデヴーをのぞき見したりもできる。
しかし、今年、私の目は鉄塔から離れなくなった。どこからか電気を運ぶ無数の鉄塔と電線。どこでどのようにして電気は作られているのだろうか。人間の便利な暮らしを支えるために、自然が、誰かが、犠牲になっているのではないか、またそれを強いるのではないか。3.11は、変わらぬはずの目の前の風景を私の心の中で変えた。
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