No.159 「有終の美」
2012年02月08日
岸本 真弓
秋。鳥取県内、兵庫県境近くの山。
少し早いが楓が美しく色づいていた(写真左上)。
近づいて見ると、悲しいことにそこで色づく3本の木の樹皮はすべて、シカによって全周が剥ぎとられていた(写真左下)。見上げるといっそう美しく、まさに有終の美だった(写真右)。カエデ類の種は夏から初秋にかけて熟す。いつ皮を剥がれたのかわからないが、きちんと子孫を残したろうか。見た目の美しさより生物としてのしぶとさという美しさに賭けたい。
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