No.218 この紋所が目に入らぬか
2015年05月29日
海老原 寛
カンアオイは山を歩いているときに見かける植物だが、目立たないために気に掛ける人は少ないだろう。それでも、この植物は万人が知っているあるマークに使用されている。それは徳川家の家紋である。厳密に言えば、「フタバアオイ」が元になっているようだ。調べてみると、元々は京都の賀茂神社の神紋にフタバアオイが使われており、それを徳川家のルーツである松平家が使用していたようである。写真のものがそのフタバアオイであるかは、残念ながら私にはわからない(たぶん違うと思われる)。しかし、どちらにせよこのようなあまり「目に入らない」植物であることには変わりなく、そんな植物を家紋に採用したことに何とも言えないセンスを感じる。
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