No.405 雪の木陰
2022年03月30日
海田明裕
重いザックを背負い冬の山中、吐く息は白い。
動いていないとつま先が痛い。
早朝に雪がちらつき林内にもうっすら雪が残っていた。
ただすぐにやんだようで今はつかの間、葉の落ちた林に日が差している。
ちょっと不思議な曲線が目にとまった。
木陰の部分だけに雪が残り、あとは太陽の熱ですでに溶けて落ち葉が見えている。
木の幹の形に雪が残り、雪でできた木陰にみえた。
30分後、再び通過したらもうあれほどには形が残っていませんでした。
はかない景色。
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