No.50 三角点探訪再訪“最低最悪”
岸本 真弓
鳥取県日野町/岡山県大佐町・新見市界 四等三角点「三土」(1034.9m)
2008年4月21日晴れ
「県境尾根は最低最悪。特に(8)、(9)(県境尾根部の区域番号)はもう二度と行きたくないくらい。」と書いてある2002年5月11日の調査票。どんな場所であったかは、調査雑記No.3「三角点探訪<その3>」を。
そこを再び訪ねることになった。 “最低最悪”の(8)、(9)区域はあのとき発見した林道を使ってショートカットするコースに変更されており、お天気に恵まれたこの日、ほんとのところどういったところだったのか、興味津々の心境だった。
”最低最悪の(8)、(9)”を、林道を使って30分でショートカットし、おぼろげな記憶をもとに林道からササ原に入れば、見事ビンゴで三角点(写真1)。だが、なんだか埋もれてしまっている。今回インターネットで調べると成果状態は「停止【改算】」とある。どうしたのだろう。
さて、三角点より先に進むにあたり、この日は新入社員の研修を兼ねていたことから、丁度彼女がスケールとなってくれた(写真2)。彼女は私より12cmほど背が高い。三角点より先は元(10)区、このくらいのササヤブは”最低最悪”ではなかったということである。”最低最悪”は写真3だ。これは、この区域に入る前の元(7)区から撮った写真。一番上の丸い頂上が目指すところで、そこまでの見える範囲すべての長い道のりが”最低最悪”だった(8)と(9)にあたる。写真では分かりづらいが、延々と続くササ原は、その実情を知っている身には地獄に見える。6年前、Around40だったから制覇できたのか・・・
「三角点探訪<その3>」には「天気が良ければ絶景なのかもしれない」という慰めのような言葉がある。林道の行方の予想とともにその予想も大当たり。はるか北方にはまだ雪を頂く大山が見えた(写真4)。調査は晴れの日に限る。
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