研究員によるフォトブログ

No.188 てっぺんの巨大な中国地図を発見!

2013年11月27日

姜 兆文
 南アルプスの標高3033メートルの仙丈ヶ岳に巨大な「中国地図」(写真1)を発見した(図1、中国全域の白地図)。そっくりだと思いませんか。
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昨年6月29日にGPS首輪が装着されたシカを探査するため、同じ会社の奥村さんと北沢峠から仙丈ヶ岳に登った。午後4時ぐらいに、くぼ地にある山小屋へ到着する前、最後の高所を越えると、山小屋を囲んでいる一面の山々が現れた(写真2)。その瞬間、この巨大な雪の「中国地図」が見えた。見た瞬間、非常にびっくりして、とても興奮したので、思わず、「これは中国地図だ」と叫んでしまった。日本のこのような場所に中国の地図があることが不思議な気がした。
昨年9月尖閣諸島の領有権をめぐって、日中関係は国交正常化以来谷底にあって、私は時々上記の中国地図を思い出した。日中関係の歴史を見ると、日中はお互いに持ちつ持たれつ、今まででも、将来でも仲良くしないと絶対ダメだと思う。実は遣隋使、遣唐使以来、約1400年間の日中関係の長い歴史を省みると、険悪な期間は僅かだった。つまり、険悪な期間は日本が明治維新によって、中国より国力を増やしてからの80年間だ。グローバル化が進む中、これから両国民と両政府は戦略的な観点から、長い日中関係の歴史を鑑みて、先人の叡智を活かして、力比べではなく、良い相互関係を構築するように祈っている。私も出来るだけ貢献したいと考えている。

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