No.190 肉を切らせて骨を断つ
2014年01月14日
岸本 真弓
滋賀県のある町に調査に行ったときのこと。
稲刈りの済んだ山田の中に一部だけ金色の稲穂が揺れていた。
そしてその横にはイノシシを有害獣として捕獲するための箱ワナがあった。
よく見ると稲穂には実がついていて、決して色や葉だけでイノシシをおびき寄せようとしているのではなく、イノシシが食べたい状態で置いてあるのだ。
田んぼの持ち主の方の並々ならぬ思いが伝わってくる。
ただ、稲穂より魅力的な餌がワナの中にないように思えたのが残念だ。肉の切られ損にならなきゃいいのだけれども。
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