No.198 農道のアナグマ
2014年06月30日
杉浦 義文
ぽかぽか陽気のある日、ミカン畑の農道でアナグマに出会った。
アナグマという生き物は地中での生活に順応しているためか視力は弱いようで、こちらが立ち止まって観察していると何も気にせずどんどん近づいてくる。
これはシャッターチャンスと思ってカメラに手を伸ばした時に服が擦れて音がしてしまった。こんな些細な音ではあったのだが、アナグマは急に立ち止まりこちらを凝視…こちらのことを見えてはいないようなのだが、しきりに辺りの匂いを嗅いでしばらくすると脇の側溝のなかに消えていった。
視力が弱いためにどんくさい一面も見せるアナグマだが、聴覚はさすが野生動物といったところである(…もっと早くに気付けた方が良さそうだけど)。
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