No.297 山の(お)ことわり
2018年05月07日
岸本真弓
シカの糞塊密度調査のために山の尾根を歩いていて、前から数台の自転車がやってきて言葉を失ったことがある。都市に近く、少し進めば車道があったからなのか。
別の場所。春の山を歩いていて、生々しく樹木に書かれた「バイク走行禁止」の文字(写真1)。こんなところをバイクが走るのか? しばらく進むとまた看板があった。消防分団の「自然を大切に」の看板が哀しい(写真2)。
何が目的で山の中をバイクで走るのだろう。野には野の、山には山の理あり。山にしか生きられない無数の命を踏みにじらないでもらいたい。バイクなんて、山には「おことわり」である。
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