No.329 避難小屋での調査
2019年05月30日
森 洋佑
「まさか、また読めるとは思わなかった―」という帯の言葉通り、15年ぶりの再開でした。
シリーズの6作目を読んだのは手持ち無沙汰で煩悶していた病院のベッドの上。人生初の骨折での入院中でした。「次はどうなる」とハラハラしながら本を閉じたのを覚えています。
今回読んだのは7作目。前6作と同じく潜り込むような面白さでした。文学の謎解きフィールドワークです。
我々は動物の謎解きフィールドワーカーですが、文学の冒険もスリリングで奥が深いです。
所収の短編にも胸キュン。一度、息を整えるために本を閉じたり。
そんな調査の合間の昼下がり。
前置きが長くなってしまいましたが、WMOでは寝袋、食料、クッカーを持ち込み、無人の避難小屋に泊まり込んでの調査もあります。スマホ電波がないので本を相棒に至福の時間を過ごせます。
夕食の後のご褒美タイム
この日の宿泊者は我々だけでした。
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