2006年9月記事一覧
No.39 衛生害虫に気をつけろ!part2
片山 敦司 本シリーズNo.4「択捉島調査雑記1」で衛生害虫対策を語った割に心構えができていなかったというお話。 夏の低山に入る時は、長袖+長ズボンと防虫スプレーは必須で、裾がぴったりと締まった服装が必要と心得ている。だが、つい暑さに負けて服の締めが緩くなったり、滝の汗にスプレーの効果が失われても、あまりに暑さに「やってられっかい!」と投げやりになっていたりする。・・・ということで、7月某日、ダニにやられました。 ツキノワグマのヘアトラップを笹藪の中に設置する作業をしていて、気がつくと作業服の上に大量のダニが…
No.38 クマの家宅訪問
片山 敦司 西日本では,初秋に集落周辺へのクマの出没頻度が高まり、対策を求められることも多い.住宅地への出没や果樹の食害など問題はいろいろだが,その中でも緊張感の高い対策を迫られるのがクマによる「住居侵入」である。 農家の倉庫や山小屋の炊事場のように,食べ物の香りがある場所ならば納得するが,玄関から役場の建物に入ったり,食品と無関係の工場に入り込んだりするクマが何を考えているのかわからない.クマにしてみれば,人間の作った構造物も森の一部であり,コンクリートの建物もへんてこな洞窟にしか見えないのかも知れないが. …
No.37 小さな来訪者たち
加藤 洋 ツキノワグマのヘアトラップは、ハチミツでクマを誘き寄せ、有刺鉄線でクマの体毛を絡め取るというものだが、クマ以外にも様々な生物が訪れる。 ハチミツに集まってきたハエを捕食するクモ。さらに、虫たちを食べに来たのだろうか、カエルもいる。小さな食物連鎖が出来上がっている。クワガタがハチミツをすすりに来ている事があるが、彼らはハチミツを囲うネットを破ってしまうようだ。困った奴だと思う反面、何だかワクワクしてしまう。…だが、よくよく観察すると、口元がかなりグロテスク。小さい頃は素手で捕まえて喜んでいたのに、今は見…