2018年10月記事一覧
No.310 光の呼ぶ方へ
2018年10月29日
海老原寛 調査地であるピークを目指す。山登りは楽しい。でもツライ。ここまでずっと急勾配が続いており、体力の余裕もなくなってきた。キツイ。周りの景色を見ていれば楽しい発見もあるかもしれないが、あいにく人工林が続いており、暗い林内では気も滅入ってくる。 そんなとき進むべき進路を見上げると、太陽が放射状に光を放っていた。それはまるで疲労困憊の私を応援しているかのようだった。 「ここがゴールだよ!あと少し!頑張れ!」 そんな声が聞こえた気がして、私は力を振り絞り、光を目指して歩みを進めた。その結果、ピークに辿りつくことがで…
No.309 街路樹の爪痕
2018年10月17日
海田明裕 とある商業施設の駐車場を歩いていると、ふと違和感を覚えて目がとまった。 街路樹の膝丈あたりのところの樹皮がバリバリにはげている。 よく見るとその木の他の部分や添え木にも細い爪痕が無数についている。最近のものから数年は経過して逆に盛り上がった傷になっているものもあった。 明らかにケモノの仕業。 しかし、そんなに美味しそうな実のなる木には見えない(帰って調べたらおそらくシマトネリコ)。 上を見ると実の代わりにセミの抜け殻がかなりの密度でぶら下がっている。写真では上手く写せなかったが、わた…