NO.126 紅(べに)
2010年09月08日
岸本 真弓
シカの調査で山を歩くとき、調査地はシカが問題になっている地域が多いため、すでに植生は変化してしまっている。
春、イノシシ調査で鳥取の山を歩く。アオキに出会う。シカが増えてきたら一番に姿を消す植物のひとつだ。おちょぼ口に指した舞妓さんの紅のように、実が色づき始めていた。いや、さしずめ現代なら、爪先のみを色づけたネイルアートか。
鳥取の山、いつまでアオキを愛でることができるだろう。
20100908_beni.jpg
No.127 小豆島のシシ垣 | 一覧に戻る | NO.125 続々・無防備な動… |