No.77 カッパの正体
2009年08月18日
岡野 美佐夫
写真は、とうとう御用となった河童、ではありません。そのようなもののけではなく、けもの、二ホンザルです。
7月はちょうど毛替わりの時期で、ようやく冬毛の厚いコードを脱ぎ、短い栗色の夏毛が姿を現しました。人の衣替えよりひと月以上遅いですね。
どういうわけか二ホンザルの場合、頭頂部から抜けることが多いので、毛替わりの始めの時期にはかっぱのように見えます。冬毛がすべて抜けると、角刈りのお兄さんという感じです。毛替わりのタイミングは栄養状態に左右されるとかで、アカンボウを産んだメスは、皆が夏服に着替えた後もしばらく冬のくたびれたコートを羽織っています。出産・授乳に栄養をとられ、自分の身なりは後回しというところでしょうか。
20090818_2008.08.18jpg.jpg
No.78 今生の別れ | 一覧に戻る | No.76 クマなのに鯨飲馬食… |