No.196 灯
2014年06月02日
海老原 寛
調査からの帰り道で兵庫県豊岡市を通った際、コウノトリを見かけた。
ご存知のように豊岡市ではコウノトリの自然復帰を試みており、平成24年には野生生まれの両親から雛が誕生しているとのこと。写真の個体はどちらも足環をしており、放鳥個体のようであった。
ペアになりたてのようで、オスと思われる個体がせっせと巣材を運んでいる。ただ、巣材を運んでいる先が鉄塔の上なのである。日本各地でカラスが送電線付近で営巣したことが原因となり、停電が生じている。コウノトリでも同じような問題が生じる可能性があり、電力会社が巣や卵を撤去しないような対策をおこなっているようだが、問題がなくならないとは限らない。野生復帰と人間の生活。どちらの灯りも消さないような道を進んでほしいと思います。
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