No.168 山で出会った有毒植物
2012年06月05日
中山 智絵
雁坂峠を訪れた際、妖艶な色の花をつけた植物が沢沿いに繁茂していた。この辺りはシカの影響で下層植生はすっからかんなのだが、この植物は元気いっぱいに葉を広げていた。
これはもしや有毒植物なのではないかと思い、家に帰って早速調べてみると、やはり有毒植物であった。しかも全草有毒で、死亡することもあるそうだ。その名はハシリドコロ(ナス科ハシリドコロ属)。名前の由来も恐ろしい。ハシリドコロの“ハシリ”は誤食した後に幻覚が生じて走り回ることに由来しているようだ。
厚生労働省のHPには、芽生えをフキノトウや柔らかく美味しそうな山菜と誤認する中毒事故が発生している、とあった。見た目だけで判断してはいけないのは、植物も同じようだ。
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