研究員によるフォトブログ

No.412 恐竜の卵の化石を発見!

2022年09月09日

姜兆文

数人の調査員が同時に入山し、無線かラインで連絡しながら別々に二ホンジカの糞塊調査を行った。糞塊調査とは、山の尾根を歩きながら、シカの糞の塊を確認して数えることで、シカの生息密度を把握する方法である。
標高700メートルくらいまで登っていくと、突然、楕円体の石が目に入ってきた(写真1,2)。卵の殻のようなものが剥がれたので(写真3、4)、見つけた瞬間、『これは恐竜の卵ではないか!』と思った。
そこで調査員のライングループに「恐竜の卵を見つけた!」と報告すると、「マジっすか!目玉焼きにしましょう!」と返事が返ってきた。私もジョークで言い返す気分になり、『賞味期限がかなり過ぎているよ』と思って、「目玉焼きなんて冗談じゃないよ!」と答えた。
「化石ですか、ピー助生まれるかなぁ…」、「化石だと思うよ」、「おおっ!億万長者ですね!」、「内緒、1,000万円で渡すよ!」、「では、社長に2,000万円で売りますね!」、「ベリーグードジョップ!」と会話が盛り上がっていった。最後に、「白くあった糞塊が恐竜の卵に見えてきました…」というジョークもあった。
もし、これが本当に恐竜の化石だとしたら、発見された場所は、日本では発見の記録がまだない所ではないだろうか?できれば一刻も早く、恐竜の専門家に鑑定してもらいたいものだ。

写真1.卵状石の発見環境


写真2.発見した卵状石

写真3.取り出した石と地面の穴

写真4.崩れた土を除いた卵の殻が残った穴

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