WMO.club

No.152

2021年10月発行

・田舎暮らし体験記 ~後編:遺棄される動物たち~
・野生動物のこと、どんな風に伝えたい?
・サラリーマン田舎暮らし~春夏編~
・WMO活動報告2021年7月~9月

No.151

2021年07月発行

・植物調査のおもしろさと大変さ
・犬(わん)考―我が家のちょっと恥ずかしい秘密―
・医療ポーチを点検します。
・「屋根裏の散歩者?」ご近所獣害対策
・新人紹介
・WMO活動報告2021年4月~6月

No.151 「屋根裏の散歩者?」ご近所獣害対策

2021年07月発行

「屋根裏の散歩者?」ご近所獣害対策 海田 明裕(WMO)   最近、4年ほど住んだ新興住宅地から、やや郊外にある田園地帯の古民家へ引っ越しました。どちらも会社のある神戸市北区内ですが風景は全く違います。新居はほんとに神戸市かい?というようなのどかさです。近所は田んぼと畑と放置気味の雑木林、民家はポツポツ、空き家もたまにあるけれど、まだまだそんなに多くはない。水田中心の典型的な里山風景です。 元々10年近く空き家だったところに幼い子どものいる一家が引っ越してきた、ということで地元の広報誌の方が取材に来られま…

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No.150 機械仕掛けのフィールドワークの雑感

2021年04月発行

機械仕掛けのフィールドワークの雑感   林 航平(WMO)   雑感 最近、フィールドワークに出るとスマートフォン一台であれやこれやと何でもしてしまう。仲間との連絡にはLINEのチャットで、位置の確認やトラッキングには地図・コンパスアプリで、データはその場でスプレッドシートに入力する。約10年前、私がフィールドワークを始めたころに持っていた道具を思い出してみる。ガラケー、ハンディGPS、デジカメ、野帳、方位磁石など色々な道具を持ち歩いていた。今も大きくは変わらないが、極端なことを言ってしまえば、…

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No.150

2021年04月発行

・Field Note150号発行に添えて
・機械仕掛けのフィールドワークの雑感
・イソヒヨドリの保護と放鳥の記録
・新人紹介
・WMO活動報告2021年1月~3月

No.149 福島県避難指示解除区域に暮らして

2021年01月発行

福島県避難指示解除区域に暮らして   鉄谷 龍之(WMO)   私が避難地域鳥獣対策支援員(以下、支援員)になり、福島県双葉郡富岡町で暮らし始めたのは、2019年4月である。東日本大震災および福島第一原子力発電所事故(2011年3月11日)の約8年後、富岡町の一部地域を除く避難指示が解除(2017年4月1日)された約2年後である(図1,2)。そのころには、あまり震災関係のニュースは報道されなくなっていたように思う。支援員になる直前は、仕事の主軸が鳥獣関係から少し離れていたが、「避難12市町村にお…

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No.149

2021年01月発行

・2021年 混迷の先に
・季節とはなにか ~動物季節観測の全廃に思う~
・福島県避難指示解除区域に暮らして
・北の異世界
・寒さに耐える植物
・WMO活動報告2020年10月~12月

No.148 田舎暮らし体験記 ~前編:野生動物との戦い~

2020年10月発行

田舎暮らし体験記 ~前編:野生動物との戦い~   加藤 洋(WMO)   1.田舎暮らしという概念の誕生と変遷 「田舎暮らし」という言葉が定着するようになって、もう数十年になるという。高度経済成長以降の日本では、都市部への人口流出が進んだ。しかし、人々は都市での生活に疲弊したのか、1980年代前半より「脱都会生活」「田舎暮らし」という言葉が生まれ、田舎暮らしへの憧れが高まったという。1980年代後半から1990年代前半には、バブル経済期を背景に、田舎暮らしがリゾートとしての投資対象となり、農村部…

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No.148

2020年10月発行

・田舎暮らし体験記 ~前編:野生動物との戦い~
・希少種保護を考える~ツシマヤマネコの保全活動を通して~
・キツネと私、時々便所サンダル
・私のハイキングごはん
・現代っ子が語る読図の楽しさ
・WMO活動報告2020年7月~9月

No.147

2020年07月発行

・想像から創造へ‐広島事業所の開設にあたって‐
・関西分室を関西支社と名称変更しました。
・岩手大学ツキノワグマ研究会とは何か
・人口減少化社会 上等!~コロナから得られたもの~
・日本百名山と私とシカ
・WMO活動報告2020年4月~6月

No.147 日本百名山と私とシカ

2020年07月発行

日本百名山と私とシカ   関 香菜子(WMO)   日本百名山、テレビでも目にする機会が多くその存在は一般的なものかと思います。登頂ツアーも沢山組まれていて、「全部登頂済み!!」「全部言える!!」という人は意外と多いかもしれませんね。 幼少のころから山に親しんでいた私ですが、25歳の時、ふと「そうだ。日本百名山全て登ろう!!・・・60歳までに。」と言い出しました。その時点で、100座のうち富士山・筑波山しか登っていなかったのですが・・・。ただ、日本百名山の最年少登頂記録は6歳という記事もあります…

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No.146 樹皮剥ぎはシカの「食文化」になっている

2020年04月発行

樹皮剥ぎはシカの「食文化」になっている   姜 兆文(WMO)   「文化」と言えば人によってはある有名人の言葉が思い出されるかもしれないが、ここでは野生動物であるシカの「食文化」として紹介したい。1980年代以降、日本各地でニホンジカ(Cervus nippon、以下、シカという)が爆発的に増加し、農林業被害や生態系に対する悪影響が深刻となっている。 シカの個体数増加に伴う過度の採食圧により、ササの退化、下層植生(草本と低木層)の消失(裸地化)、土壌や落葉の流出が起こり、自然植生への影響が問題…

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No.146

2020年04月発行

・『福島県避難地域鳥獣対策支援員事務所』開設しました
・空をみる 声をきく
・樹皮剥ぎはシカの「食文化」になっている
・新人紹介
・WMO活動報告2020年1月~3月

No.145 「神道と動物」

2020年01月発行

  「神道と動物」 野瀬 遵(WMO)   1.はじめに 2020年がスタートしました。みなさんは初詣には行かれましたか?行かれた方々はどんな神社にお参りしましたか? 神社にいる(ある?)動物と言えば狛犬ですよね。一対の獅子形の像で「阿吽」や「雌雄」を表し、神前守護のためにおかれています。そんな狛犬ですが、起源はエジプトやインドにあるとされ、朝鮮半島経由で飛鳥時代に日本へ移入したものです。多くの神社に設置されるようになったのは江戸時代頃からと言われており、古代の神社にはありませんでした。そのため…

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No.145

2020年01月発行

・2020年 令和時代を迎えて
・「神道と動物」
・エッセイ~私を魅了した灰白色の芸術~
・現場で使えるコンパクトデジタルカメラの勧め
・学会報告
これから野生動物の保全をどう捉えるか 日本DNA多型学会 第28回学術集会参加報告
野生生物と社会学会~金沢大会~ 参加報告書
「野生生物と社会」学会 参加報告
・WMO活動報告2019年10月~12月

No.144

2019年10月発行

・本社移転のご挨拶
・サル、ムササビ、そしてドローン
・私の故郷
・学会参加報告
日本哺乳類学会報告
野生動物保護管理における遺伝情報の役割  2019年度哺乳類学会 参加報告
日本哺乳類学会 2019年度大会~参加報告書~
哺乳類学会参加報告
日本哺乳類学会参加報告
日本哺乳類学会2019年度大会参加報告
・WMO活動報告2019年7月~9月

No.144 サル、ムササビ、そしてドローン

2019年10月発行

サル、ムササビ、そしてドローン 岡野 美佐夫(WMO) ムササビとサル サルに発信器を装着しようと群れを追跡し、捕獲チャンスを狙っていた時の話である。 林の中でゴッゴッというサルの威嚇の声があがり、ほかの個体もそれに追随して威嚇しながら何かを追いかけるような騒ぎが起こった。また群れの中で喧嘩が起こったのだろうと様子をうかがっていると、いつもと様子が違う。悲鳴をあげて逃げ回るサルはおらず、聞こえるのは興奮して威嚇するサルの声だけである。 これはサルではなく、別の生き物が追われているのかと林内をうかがうと、何かを追いか…

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No.143

2019年07月発行

・野生動物と家畜の間で広がる感染症
・東京都青梅市成木で観察されたニホンジカの角疾患
・収集物の後始末
・そうだ、香港へ行こう。
・カムイと共に生きる~アイヌ文化と北海道の野生動物~
・WMO活動報告2019年4月~6月

No.143 野生動物と家畜の間で広がる感染症

2019年07月発行

野生動物と家畜の間で広がる感染症 近藤 竜明(WMO)   【はじめに】 2018年9月に衝撃的なニュースが飛び込んできた。私の故郷、岐阜県岐阜市の養豚場で「豚コレラ」が発生したのである。「これは大変なことになるな」と直感した覚えがあるが、この後にイノシシの感染個体が次々と確認され、県の畜産施設でも感染個体が出るなど、ここまで大きな事態になるとは予想もしていなかった。以降、お隣の愛知県でもイノシシや養豚場でも発生が確認され、養豚場の豚が殺処分となるケースが相次いでいる。本稿を執筆中にも三重県そして福井県で…

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No.142 石川県加賀市に生息するカモシカ――行動圏と老齢個体の動き――

2019年04月発行

石川県加賀市に生息するカモシカ――行動圏と老齢個体の動き――   山元 得江(WMO)   【はじめに】 石川県南部の加賀地域では、ニホンカモシカ(以下「カモシカ」という)以外の調査でカモシカを目撃する機会が多かった。また、白山山麓に設定されている白山カモシカ保護地域は、全国のカモシカ保護地域の中でもカモシカ密度が最も高い地域の一つである。一方で、同地域にはニホンジカ(以下「シカ」という)が侵入して分布域が拡大すると共に生息数が増加している状況にある。この地域に生息するカモシカ3頭にGPS首輪を…

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