No.55 三角点探訪<その6>きりこを探して
2008年08月15日
岸本 真弓
京都府相楽郡南山城村大字高尾字奥山10番地
三等三角点「相楽」(275.02m)2008年8月7日晴れ
京都府の事業で電波発信器を装着したメスザル愛称「きりこ」の消息がつかめなくなって1ヶ月半がすぎていた。交代で定期的に捜索に行くが、ひとりで探し回るには限界がある。そこでこの日3人を投入して、大捜索を試みた。まだ一度も車で進入したことのない行く先の知れぬ細い道、まさかと思う遠い場所、手分けして徹底的に探すのだ。
高山ダム湖岸府道をきょろきょろしながら車を走らせていると、「←三角点」と書かれた小さな看板が目に入った。車がぎりぎり入れそうな道だった。思い切って突入。道はどんどん上っていく。そして少しずつ細くなる。
どこまで行けるのだろう・・・ けれどももし三角点まで行けるなら、高いところでアンテナを振り地形の影に潜んでいるきりこを見つけることができるかもしれない。そんな思いでおそるおそる車を進める。幅は軽四車ぎりぎりとなり、荒れた凸凹道。そろそろ限界かと思ったところで、看板を見つけた(写真1)。
三角点の案内板なんて、珍しい。さぞかし多くの来訪者があるのだろう。車から降りて、三角点を探す。三角点「相楽」はヤブの中にあった(写真2)。あまり来訪者は多くないみたい・・・ 車に戻り、方向転換できないまま行止と書かれた方へ進む。行止で何度もハンドルを切り返してなんとか、戻ることができた。
その後も続けた必死の捜索。嬉しいことにきりこを無事発見することができた。さるお屋敷の裏にきりこはいた(写真3)。かくまわれていたのか・・・?!
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