No.140 寒中水泳
2011年05月16日
佐伯 真美
吐く息も白くなる真冬の寒い日に、寒中水泳を楽しむ?サルがいた。
ダム湖でサルの群れを観察中、喧嘩により逃げ場を失ったオトナオスが湖に飛び込み、約200m先の岸まで泳ぎきるのを目撃した(写真1)。このオトナオスは逃げ場を失ったのだから、まだ致し方ないと思えたのだが、その翌日、別の群れの老齢メスが湖を悠々と泳いでいるのを目撃した(写真2)。何か騒ぎがあった訳でもないのに、この寒い最中、何故、老齢メスが泳いでいるのか理解し難い。その後、この老齢メスは約100m先の岸まで泳ぎ、岸辺で日向ぼっこをし始めたのだが・・・寒さのあまりかブルブルと小刻みに震えていた(写真3:動画をお見せできなくて残念です)。寒いなら止せば良いものを・・。
その後、この老齢メスの所属する群れの個体が、泳がずに迂回して湖岸を歩いて移動しているのを確認した。老齢メスが泳いだ場所は、かつてダムが出来る前の群れの移動ルートだったのかもしれない・・・とふと思いました。
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