研究員によるフォトブログ

No.417 ビームライトを持つシカ

2022年12月15日

自動撮影カメラ(動物の熱や動きを感知して、自動的に撮影するセンサー付きカメラ)を使って、シカのモニタリング調査を実施した。回収した写真を確認したところ、目から強いビームライトを放っているようなシカを発見し、驚いた。写真をよく見ると、同じようなシカが奥にもう1頭いた。
どうしてビームライトを放っているような写真が撮れたのだろうかと興味深かった。

写真下部の撮影情報によると、この写真は2020年11月21日午前3時9分29秒に撮影され、その時の気温は18.8度、月齢は約3日の新月だった。気象庁の過去の気象データを検索すると、この日は調査地では降水がなかったことがわかる。
以上のことから、このビームライトは新月とカメラの赤外線ライトの弱い光に薄い霧が反射したものと考えられる。シカの目線、カメラと新月のライト、自然の条件が偶然に重なっての出来事であり、更にはたまたま運よくその出来事を写真に収められた偶然が重なった奇跡的な写真だと思う。

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