研究員によるフォトブログ

No.490 13年のつながり

2026年05月08日

ペンネーム:ビッグウエスト

2月上旬に国際シカ生態学会に参加してきました。口頭発表や日本開催に向けた招聘講演(日本開催決まりました)など、成果の多い大会ではありましたが、何よりも嬉しかったのは、13年にわたって交流の続いている友人たちと再会できたことです。

アカシカの角の前で大会中に撮影した写真がありますが、私(右端)から左に2番目に写っているのが、博士課程の指導教員であるRandy DeYoung教授です。左から2番目のDave HewittはCaesar Kleberg Wildlife Research Instituteの所長で、私の横にるLevi准教授は私が博士課程中家が隣同士でした。写真に写っているメンバーは皆、狩猟にも一緒に行く仲間です。

まだ私が北米にいた頃、酒席でRandyに「なぜ私を博士課程の学生に選んだのですか」と尋ねたことがあります。そのとき彼はこう答えました。「10年以上付き合う相手が嫌な奴だったら困るだろう。」当時の私は「選定する上でスキル以上に大事なこともあるのだな」程度に受け止めていましたが、札幌で開催された国際哺乳類学会から早くも10年が経ち、今も続いているこの関係性の価値の大きさを、あらためて実感しています。

余談ですが、日本から参加していた森林総研の研究者もRandyの論文を読み込んできた一人で、今回対面で紹介できたことは、今後の日本のシカ管理を進めていくうえで重要なネットワーク強化につながったと感じています。

一つ言えるのは、彼らは友人であると同時に、仕事以外でもさまざまな苦労を重ねてきた仲間だということです。それでも、この場に集ったメンバーは皆、ぶれることなく前に進み続けているように思います。私もまだまだ忍耐力不足なところがあるので、精進していきたいと感じた旅でした。

下の写真は、アシカ(海外沿いに生息)と羊が一枚の写真に収まってしまう、ニュージーランドならではの風景です。AIも便利ですが、やはり外に出て自分の感覚で世界を味わうことは、人生をより豊かにしてくれると感じます。これからも「楽しいこと」を見つけ、それを皆さんと共有していきたいと思います。

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