No.488 ヒサカキの花(鼻)
2026年04月03日
海田明裕
寒さが和らぎ「春になってきたなぁ」と感じるモノには、いろいろあると思います。山にひろがりだすバリエーション豊かな新緑やサクラの開花や最近やけに虫が飛ぶなぁとか様々ですね。
これらももちろんそうなのですが、私の場合は、ヒサカキの花です。花自体は地味で枝に直に並んでつく白い小さなものです。
春を感じさせるのは花自体というよりはその花の匂いです。いわゆるお花のいい匂いとはちょっと違います。独特のクセがあります。ある人は胡椒の入ったラーメンだと言い、私はそれを聞いてからはもうそうとしか思えなくなってしまいました。クサイと言う人もいるでしょう。でも嗅げば誰しも嗅ぎ覚えのある香りであると思います。
毎年、年度が開け、春の山をたくさん歩く調査の頃にはヒサカキの香りを鼻腔いっぱいに吸い込みながら斜面を上がったり下がったりしているからでしょう。これがヒサカキの花の匂いであるとは随分長い間知りませんでしたが、正体を知ってからはいつしかこれが私の春を思わせる匂いになりました。
みなさんにも季節を思わせる匂いってありますか?
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