No.487 ある日森の中、シュールな「現代アート」に出会う
2026年03月19日
林航平
そこは携帯の電波も届かない深い山奥。 人工物などあるはずのない場所で、奇妙な「展示物」を発見しました。
苔むした巨大な倒木の上に、鎮座する一つの眼鏡。
誰かが置き忘れたものなのは間違いありません。しかし、そのあまりにも完璧な配置と、周囲の自然との不思議な調和は、まるで森の中に突如現れた前衛的な「現代アート」のようでした。
世の中には「メガネが本体」という言葉があります。 漫画やアニメのキャラクターで、眼鏡を外すと誰だか分からなくなる(あるいは個性が消滅する)ことを指す冗談ですが、この光景を見ると、その言葉が妙なリアリティを持って迫ってきます。
もしや、ここで誰かが「脱皮」したのでしょうか? それとも、本体(メガネ)が宿主(人間)から離れ、大自然の中で余生を過ごそうと決意したのでしょうか。
持ち主の方は、この視界不良の山道を無事に下山できたのか……それだけが心配です。 静寂の森の中、主を失った眼鏡は、今日もじっと空を見上げています。
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