WMO.club

No.107 犬猿の仲

2010年07月発行

犬猿の仲 岡野 美佐夫(WMO)    「犬猿の仲」とは、言うまでもなく仲が悪いことのたとえですが、フィールドでサルとイヌが出会う場面を見ると、イヌが追い、サルが逃げるケースがほとんどで、仲が悪いというより、優劣は一目瞭然です。林から離れた場所でイヌに出会うと、サルは林に向かってまっしぐらに走って木にあがるか、あるいは近くにある木の上にとりあえず逃げます。サルが地面でイヌと対峙してやりあう姿はなかなか見かけません。地上ではイヌの方が走るスピードが速く身のこなしが敏捷なので、サルは太刀打ちできないことをわか…

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No.106

2010年04月発行

道なき道のGPSテレメトリー(濱崎 伸一郎)
自然保護地域における野生動物の保護管理(後編)-保護地域における人と動物による「オーバーユース」にどのように向き合うか-(片山 敦司)
Fish eater Eater-カワウの有効利用?-(加藤 洋)
新人紹介(金子 文大、小林 健人)
日本哺乳類学会2009年 台北大会 参加報告(本多 響子)
WMO活動報告2010年1月~3月

No.106 道なき道のGPSテレメトリー

2010年04月発行

道なき道のGPSテレメトリー 濱崎 伸一郎(WMO)   八木式アンテナと受信機を担いで、電波発信器を装着したシカやカモシカを追跡していたのも今は昔。これまで本誌やホームページでも紹介しているが、WMOでも十年ほど前から野生動物の行動追跡に、全地球測位システム(Global Positioning System)を利用したGPSテレメトリー首輪(GPS首輪)を使用しはじめている。十数年前、かつての同僚であった手塚牧人氏、神山義徳氏とともに、栃木県足尾地域におけるシカとカモシカの行動を把握するため、夜を徹し…

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No.105

2010年01月発行

2010年、新年の御挨拶(羽澄 俊裕)
ニホンジカをくい止める簡易手法の実験プロジェクト-ジグザグテープの紹介-(河田 幸視、畑中 英樹、幹田 秀和)
野生動物医学会専門医になろう!(浅川 満彦)
<学会参加報告>
日本野生動物医学会 参加報告-野生動物の感染症と国際野生動物疾病通報システム-(本多 響子)
「日本哺乳類学会2009年度台北大会」参加報告(白井 啓)
日本哺乳類学会2009年台北大会に参加して(山田 雄作)
WMO活動報告2009年10月~12月

No.105 「日本哺乳類学会2009年度台北大会」参加報告

2010年01月発行

「日本哺乳類学会2009年度台北大会」参加報告   白井 啓(WMO)    2009年11月21日から24日に開催された今年度の日本哺乳類学会は、なんと台湾での開催でした。町も会場も食べ物も人もサルもすばらしく、参加できて感謝(台湾語も同じ)です。台北の中心地は一見、日本国内と変わりませんでしたし、行きかう人々も外見だけでは台湾人、日本人など国籍がわからず会話が聞こえて「この人は日本人だったんだ」とやっと気がつくほどでした。しかし夜市や郊外では、アジアの雰囲気が充満していました(誌面の都合上、詳しく書け…

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No.104

2009年10月発行

ハイシートは効率的なシカ捕獲手法になるでしょうか(姜 兆文、山根 正伸)
糞粒法調査の憂鬱(岸本 真弓)
自然保護地域における野生動物の保護管理(前編)(片山 敦司)
<シリーズ・ニホンザルの有害鳥獣捕獲/個体数調整>
No.2 サルを駆除しても被害がなくならないのはなぜか?(清野 紘典)
WMO活動報告2009年7月~9月

No.104 自然保護地域における野生動物の保護管理(前編)

2009年10月発行

自然保護地域における野生動物の保護管理(前編) 片山敦司(WMO) はじめに 2009年9月19日午前2時半頃、岐阜県高山市丹生川町の乗鞍バスターミナルで9名の男女がツキノワグマにより重軽傷を負った。ツキノワグマによる人身事故としては異例の負傷者数となったことから、全国的にも大きなニュースとなったことは記憶に新しいところである。 大きな事故となった原因については、マスコミや専門家による調査が行われているが、現時点で得られる情報からは「不幸な巡り合わせの連鎖」であったという見方もできる。最初にクマに遭遇した登山者の動…

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No.103 サルたちの日常

2009年07月発行

サルたちの日常   川村 輝(WMO)    私はニホンザルの調査に関わることが多く、サルたちの様々な姿を垣間見ることができる。思わず人間の子供の行動に重なって見えてしまうものや、なぜそんな?と思うようなものなど様々だ。その中でも記憶に残る行動をいくつか紹介しようと思う。被害拡大など問題視されることの多いサルだが、ここでは少しサルたちと目線を近くしてサル達から見える景色を感じていただけたらと思う。 ●サル達の食べ物あれこれ ・蛾 道端に大きな蛾がとまっている。羽を広げると15cmぐらいだろうか。そこへ1頭…

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No.103

2009年07月発行

シカの「生息地管理」について-Part2-(横山 典子)
アライグマ七年生の勉強ノート(鈴木 和男)
サルたちの日常(川村 輝)
サルが山に帰る日(佐伯 真美)
山狩りのすすめ~ツキノワグマの有害捕獲と被害防除に関する一私見    (吉田 淳久)
WMO活動報告2009年4月~6月

No.102

2009年04月発行

同じ穴のムジナ?(岡野 美佐夫)
シカの「生息地管理」について(横山 典子)
〈シリーズ・ニホンザルの有害鳥獣捕獲/個体数調整〉
No.1「有害鳥獣捕獲・個体数調整」という名の麻薬(清野 紘典)
山菜に含まれる“あく”(山元 得江)
第56回日本生態学会 参加報告(山田 雄作)
第56回 日本生態学会大会 参加報告(本多 響子)
WMO活動報告2009年1月~3月
お知らせ

No102 同じ穴のムジナ?

2009年04月発行

同じ穴のムジナ?   岡野 美佐夫(WMO)   Wikipediaでムジナ(狢)を引くと、「主にアナグマのことを指す。地方によってはタヌキやハクビシンを指したり、これらの種をはっきり区別することなくまとめて指している場合もある。」と出る。アナグマとタヌキをまとめて(あるいは混同して)ムジナと呼ぶのは知っていたが、ハクビシンもその仲間に入れられていたとは知らなかった。Wikipediaに出ているということは一般に広く認められていることがらなのだろうか。ハクビシンは外来種と考えるのが普通であるが、江戸時代に…

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No.101

2009年01月発行

2009年、初春、初心にかえる(羽澄俊裕)
初心忘れるべからず(宮本大右)
流転 Flow -湖国から-(千々岩 哲)
一地方木っ端役人の現実(藤井 猛)
糞塊密度調査の楽しみ(3)(岸本 真弓)
Fantastic Fish Eater~カワウの体をみてみよう~(加藤 洋)
CSIAM2008(国際シンポジウム 侵略的外来哺乳類の防除戦略)
~生物多様性の保全を目指して~参加報告(白井 啓)
クマ類の出没メカニズムに関する国際ワークショップの参加報告(湯浅 卓)
WMO活動報告2008年10月~12月

No.101クマ類の出没メカニズムに関する国際ワークショップの参加報告

2009年01月発行

クマ類の出没メカニズムに関する国際ワークショップの参加報告   湯浅 卓(WMO)      昨年11月、紅葉シーズン真っ只中で国内外からの観光客でごった返す京都にて、(独)森林総合研究所の主催により、クマ類の出没メカニズムに関する国際ワークショップが2日間に渡って開催された。このワークショップは、2004年や2006年に日本各地で見られた、クマ類の里(人間の居住地)への大量出没を受けて、出没のメカニズムや非致死的な被害の防止法に関する研究推進のための研究交流・研究成果の報告を目的としていた。また、日本で…

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No.100 Wildlife Managementの25年

2008年10月発行

Wildlife Managementの25年 濱崎 伸一郎(WMO) 25年前の1983年、私は東京農工大学の環境保護学科から獣医学科に再入学し、3年目の大学生活を迎えていた。環境保護学科在籍時には丸山直樹先生の研究室に出入りし、下っ端調査員として栃木県日光のクマやシカの調査を手伝っていたが、その現場で調査をリードしていたのが現WMO代表の羽澄俊裕氏であり、クマやシカの捕獲時にどこからともなく現れ、見事な麻酔使いの技を披露していたのが創立者の一人である東英生氏であった。 1983年に野生動物保護管理事務所(WMO…

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No.100

2008年10月発行

◇WMOの25年
WMOのあゆみ(羽澄 俊裕)
WMOの業務の変遷(岡野 美佐夫)
◇動物たちとそれをとりまく情勢の25年
ツキノワグマの25年
シカの25年 -フィールドノートを中心にニホンジカ保護管理の流れと
今後の課題-(横山 典子)
ニホンザルのぐるりのこと(佐伯 真美)
ニホンカモシカの25年(山田 雄作)
外来哺乳類対策の25年(白井 啓)
Wildlife Managementの25年(濱崎 伸一郎)
鳥獣保護行政の25年(片山 敦司)
自然保護運動の25年(清野 紘典)
◇25年前のFIELD NOTEを見て
第3号「最近のコアラブームに思う」について(山本 得江)
人間は真に動物を理解することは出来るでしょうか(姜 兆文)
「カンガルーの管理」より思うこと(FN 第7号より)
WMOの原動力について~過去のフィールドノートの記事から~(湯浅 卓)
野生傷病鳥獣の救護に対する難問(本多 響子)
ノアの箱舟~フィールドノートNo.19「ひ・と・り・ご・と~ 自然界→動物園→
自然界~」(文:東英生)を読んで~(加藤 洋)
◇WMO.clubとFIELD NOTEを振り返る
Field Note25年の記事を振り返る(岸本 真弓)
WMO.club会員の動向(FN編集部)

WMO活動報告2008年7月~9月

No.100WMOのあゆみ

2008年10月発行

WMOのあゆみ WMO代表 羽澄 俊裕 おかげさまで、私どもの機関誌「フィールドノート」が100号を迎えることになりました。25年という長きにわたり支えてくださった読者の皆様には、心から御礼申し上げます。この間、日本の社会情勢もずいぶんと様変わりして、野生動物の保護のありようについても大きく異なってまいりました。私どもWMOもそうした時代の変化に柔軟に対応してきましたが、そのときどきに何を思い、ここまで歩んできたのか、反省をふまえつつ振り返り、新たな出発の機会としたいと思います。 はじまり いまから25年前、私と初…

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No.99

2008年07月発行

荒廃した植生の中 シカが生きていけるのはなぜか?
-食物の質とシカの消化システムからさぐる-(及川 真里亜)
アライグマ六年生の勉強ノート(鈴木 和男)
糞塊密度調査の楽しみ(2)(岸本 真弓)
青海・チベット高原でのチルーの生態調査参加雑記(姜 兆文)
冬眠期におけるツキノワグマ捕獲の試み(片山 敦司)
WMO活動報告 2008年4月~6月

No.99 青海・チベット高原でのチルーの生態調査参加雑記

2008年07月発行

青海・チベット高原でのチルーの生態調査参加雑記 姜 兆文(WMO)  2007年8月17日から8月28日まで、念願の中国青海・チベット高原でチルー(Chiru、Pontholops hodgsoni)の調査に参加した。チルーは中国特有の偶蹄目ウシ科の動物で国家一級保護動物に指定され、ワシントン条約でも絶滅危惧種として保護されている。また、北京オリンピックのマスコットのモチーフにもなっている。標高4000m級の高原地域で生息するため、詳しい生態や生息数はわからない。オスの角は真直ぐ空に指す、長さは70cmに達する。1…

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No.98クマ類の錯誤捕獲の防止の取り組みとその評価

2008年04月発行

クマ類の錯誤捕獲の防止の取り組みとその評価 片山 敦司(WMO) 平成19年1月29日環境省令第3号により、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則等の改正が示された。改正内容には『くくりわな』の使用に関する制限が盛り込まれた。すなわち、くくりわなを用いる場合、輪の直径が12cmを超えるもの、締付け防止金具が装着されていないものの使用が禁じられ、イノシシ及びニホンジカの捕獲を行う目的の場合は、よりもどしが装着されていないもの又はワイヤーの直径が4mm未満であるものは使用が禁止された。本施行規則は平成19年4月…

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No.98

2008年04月発行

クマ類の錯誤捕獲の防止の取り組みとその評価(片山 敦司)
あなたの好きな花はなんですか?(横山 典子)
日本人と鵜-人々と野生動物のつながり-(加藤 洋)
新人紹介(姜 兆文、本多 響子、山田雄作 )
WMO活動報告 2008年1月-3月
お知らせ

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