研究員によるフォトブログ

No.332 人気者

2019年07月16日

海田明裕 久しぶりに動物園にいった。 東京ほど騒がれないパンダがここにはいる。 やっぱり可愛い。 が、よく見ると当たり前だが目は笑ってないような。 やはりペットとは違う、何を考えているのかわからなさがガラスの向こうにある。 よく見ると端っこに糞がしてあった。 飼育下と野生は違うのかもしれないが、クマの糞とはイメージが少し違う。 クマの糞はもっと一つが長く続いているものが多い気がする。一本と言いたくなるような。 竹の荒い繊維がそのまま見える。 ちゃんと栄養あるのか?と不安になる糞だ。

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No.331 みーっけ!!

2019年06月27日

関 香菜子   ある日の昼下がり、可愛らしい後ろ姿を発見!!(写真①) てけてけと斜面を登っていってしまったので、すぐに車を回してきて後を追いかけました。   (写真①)   このあたりで姿を見失いました。(写真②) (写真②)   この側溝、怪しいですね。(写真③) (写真③)   中を覗いてみると、アナグマが。 姿を見失って数分でしたが、既にお昼寝モードでゴロゴロしていました。(写真④) (写真④)   アナグマは、その名の通り穴を掘るのが得意ですが、…

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No.330 現地調達

2019年06月19日

岸本真弓   森林の中にいるのが好き。静かにたたずみ、あるいはお尻に根を生やして、自分がそこの空気にとけこみ、ヒフと空気の境界がなくなって溶け出すような、自然の一部として受け入れられるようなその感覚が好き。 ただ、仕事で山を歩くが、登ることが目的、大前提の山歩きは結構辛い。息がきれる。足腰が固まる。辛さは何に比例するのか。標高なのか、斜度なのか、スピードなのか。   国有林には、その境界を示す石柱が建てられている。赤く塗られた石柱の上面には十字が刻まれ、国有林側には林班を示すのか漢数字が掘られ、…

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No.329 避難小屋での調査

2019年05月30日

森 洋佑 「まさか、また読めるとは思わなかった―」という帯の言葉通り、15年ぶりの再開でした。 シリーズの6作目を読んだのは手持ち無沙汰で煩悶していた病院のベッドの上。人生初の骨折での入院中でした。「次はどうなる」とハラハラしながら本を閉じたのを覚えています。 今回読んだのは7作目。前6作と同じく潜り込むような面白さでした。文学の謎解きフィールドワークです。 我々は動物の謎解きフィールドワーカーですが、文学の冒険もスリリングで奥が深いです。 所収の短編にも胸キュン。一度、息を整えるために本を閉じたり。 そんな調査の…

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No.328 井の中の貂

2019年05月20日

岸本真弓 夕方、サルから身を隠すところを探して深さ3mほどの井戸をのぞいたらテンがいた(写真1)。 どうしてこんなことになったのか、彼(彼女)の名誉のために追求はやめておこう。 じっと見ていると、井戸の底にあった肥料袋の中に頭からもぞもぞ入っていった。その落ち着いたふるまいから、井戸の中の探検はかなり前に終了していたものと判断された。 出られないのだね。。。 残念なことに周囲に適当なものがなかったので、調査後少し離れたところから長い倒木を持ってきて、さしこんだ(写真2)。貂よ、天を仰げ、自由への架け橋だ。 翌朝、地…

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No.327 こんなところで

2019年05月10日

ペンネーム ぺんぎん 調査で各地を飛び回っていると、様々な特産品に巡り会えます。 ある時、目に入った箱わなを覗いてみると… 誘引餌にカニの殻が! これは日本海側のカニが特産な地域でした。 そして南のサツマイモが特産なとある地域では… 山盛りのサツマイモが餌として撒かれていました。 どちらも鳥獣被害が深刻な地域で目にしたものでした。 特産品をこんな形で目にするとは思いませんでしたが、 わな設置者の「どうにかして被害を減らしたい」という切実な想いが伝わってきます。

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No.326 椿→鹿→狸?

2019年04月18日

岸本 真弓 先日三重県で車を走らせていると、道路上に足が落ちていた(写真1)。タヌキの足だ。 車を停めて周囲を見渡すと、道路脇にたくさんの毛とともにぺったんこになった体があった。交通事故にあったのだろう。不幸なタヌキの冥福を祈りながら少し車を進めると、今度は椿の落花にまみれたシカの死体があった(写真2;写真1の道路の奥に見える電信柱が写真2の中にある電信柱である)。 シカは椿の落花を食べる(写真3:動画の切り取りのため画質が悪い)。交通事故にあったシカをタヌキは食べる。そして轢かれてしまった。そんな図式が頭に浮かん…

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No.325 風呂場のオアシス

2019年04月05日

岸本真弓 イノシシやシカのヌタ場が日本庭園のように見えることがある。池に水をはっていることになるのでさしずめ「池泉庭園」だ。写真1は四国のある県のものだが、その姿は幻想的でさえある。ここまで大規模でなくても小さなオアシスがあるもの(写真2)や、風呂上がり、いやお風呂に入りながらの果実(それも高級果物ビワ))をいただける贅沢なもの(写真3)もある。それぞれ上手に出島を残してある。全体を愛で、体を擦ってプラントポットを磨き、美味を味わう。イノシシ、シカたち、ヌタうっているだけではないのかもしれない。   写真①    …

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No.324 得意不得意

2019年03月22日

ペンネーム  ぺんぎん どこまで続くか分からない、地図上の道が途中で切れている林道を車で走っていた時のこと。 一緒に行動していた調査員(運転中)が突如ブレーキをかけた。 なんだ?と思っていると、興奮した様子で「カモシカがおる!」と言ったので、指を指した方向を見ると法面にカモシカが2頭いた。   丁度、法面を登っている最中のカモシカに遭遇したらしい。 でも様子がおかしい。 スタスタ登っていかない。 法面のど真ん中で立往生している。 カモシカ調査といえば、私たちはいつもハラハラドキドキしながら斜面を踏査している。 もち…

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No.323 ギリギリセーフ? OR アウト?

2019年03月09日

岸本真弓   四国の山を歩いていて、タヌキのタメ糞にとても新鮮な下痢糞を見つけた。雨も降ってないし、夜露が降りる時期でもないのにまだ濡れている。さっきここに居たのかな? と、思わず周りをきょろきょろしてしまう。 ふと見ると、けもの道の続く1mほど先にも糞があった。ちょっと柔らかめ。トイレに間に合わなかったのだろうか。それともここならセーフなのか? タヌキに思いを馳せてみる。きっとセーフだ。 いや、それとも私の接近に気づいて、逃げ去る時の絞りだしかもしれない。なんだか申し訳ない気持ちになってきた。 &nbs…

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NO.322 日本一の争いの終止符

2019年02月26日

近藤竜明   調査で関東周辺を回っていると、様々な場所から富士山が見える。この辺りでは「富士見」とつく地名が各地にあり、こんなところから富士山が観れるのかとびっくりすることがある。(たまに富士山ではなく、「◯◯富士」と呼ばれる富士山のような形の山を指していることもある気がするが…) 夏場は曇りがちで近くに行ってもいい富士山が見られることが少ないが、これからの時期は空気も澄んで非常に綺麗な富士山を拝むことができるようになる。下の写真は箱根からみたそれである。 ところで富士山の話をするとやれ静岡のものだの、山…

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NO.321 つけまつげとマスカラ

2019年02月20日

岸本真弓 2011年頃国連環境計画(UNEP)は地球上の真核生物の種数は約870万種であるという研究報告を発表したらしい。それによると動物が777万種、植物が29万8000種、菌類が61万10000種と推定されたとのこと。ヒトなんて1/8,700,000なのに、えらいのさばりようだな、という話ではない。 京都の山で不思議なものを見つけた。朽ち木の上でふわふわと風に吹かれている。 どうも胞子が飛んでいるようだ。   大国様(?)に一吹きしてもらうと   少し貧相な体が現れた。まるでマスカラをとった…

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No.320 クマフンに思いをはせる

2019年02月07日

ペンネーム ぺんぎん とある秋の晴れた日、ツキノワグマが多く生息している地域の山を調査中(シカ調査)のことでした。 ピーク手前の斜面を登りきり、ふと顔をあげると目の前に巨大なクマフンが現れました。 見えますか?赤丸のところに立派なクマフンが2つあります。 実はこの写真の画角外にもう1つ、同じ大きさのものがありました。 大きさは私の手を遥かに上回り、どれもしっかりとした一筆書きで排泄されたものでした。 木の枝で突っついてみるとまだ柔らかく、虫もついていませんでした。 木の実を沢山食べた後のフンなのでしょうか、嫌な臭い…

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No.319 ミノムシ

2019年01月28日

岸本真弓 小学校の頃、見つけたミノムシを持ち帰り無情にも簑を剥いで、毛糸クズで簑を作らせたことがある。その後そのミノムシをどうしたか、無情にも覚えていない。 10月、鳥取の山でミノムシを見つけた。オトナになった私はネットでミノムシのことを調べてみた。 日本のミノムシは「オオミノガ」の幼虫であることが多いそうだ。オオミノガはオスは羽化して羽を持ち「蛾」の形態になるが、メスは一生ミノムシのままなのだそうだ。オスは簑の中のメスに、外側から細めた体を差し込んでメスと交尾して果てる。メスはその中で卵を産み、卵が孵化したら、簑…

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No.318 ど、どうやって

2019年01月19日

岸本真弓 山の中を走る林道を歩いていると、蜂箱をよく見かける。西洋ミツバチであったり、日本ミツバチであったりするが、いずれもハチミツをとるために置いてある。四国の山の中で、歩いている道からふと堰堤を見ると、蜂箱がたくさんならんでいた(写真1)。飛ばされないように石がたくさん載せられている。何度も石を抱えて運んだのかな? 結構な高さの堰堤だから高所恐怖症の私には無理だなと思う。  写真1 少し下流へ足を進め、ふと振り返ると・・・ ど、どうやって? あっちに運んだのだろうか・・・?  写真2  

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No.317 前をいくもの

2019年01月08日

岸本真弓 自動撮影装置に写ったキツネ。珍しく2頭の歩み。3連写の間(写真1→写真2→写真3)、前を歩くキツネはカメラから目を離さない。わずか右前肢1歩分の時間とはいえ、見事だ。それにひきかえ、後を行く個体は前の個体の尻尾でも見ているのか、うつむき加減だ。 前を行くものには責任がある。道を決め、危険を回避し、求めるものへ進んで行く。気楽な歩みも楽しいが、そういう生き方が私は好きだ。   写真1 写真2 写真3

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No.316 ご馳走の穴

2018年12月28日

海田 明裕 雪の林道を歩いていると 少し先をネズミ(ヤチネズミ?)が横切ってすぐに姿が消えた。 ちょうどそのあたりの一点に妙に中型哺乳類の足跡が 集中しているのが目に入った。 足跡の主はタヌキとテン、とネズミ。 小さな段差を覗き込むが雪とのコントラストが強すぎて 暗い窪みの奥はよく見えない。 手を突っ込んでみる。 直径が指三本ほどの穴が空いていた。 入り口にはネズミ糞もしてあった。 食べ物をさがしてウロウロ林道を歩く 「ンッ!ご馳走の香り!」匂いに気づいてか、 元を辿って穴に誘われて鼻を突っ込む姿を想像する。 ふと…

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No.315 北陸のリョウブの樹皮

2018年12月20日

海老原 寛 北陸地方の山を歩いていた。北陸地方はまだシカの密度が低い場所が多く、植生が元気に繁茂している。下層から低木まで、近畿地方ではお目にかかれないような景色が続いていた。おかげで私たち調査員は歩きづらいわけで悲しくもあるが、やはりうれしくもある。 下層植生の繁茂もうれしいことではあるのだが、特に感動したのは、リョウブの樹皮が全く剥がれていないことである。シカは様々な種類の木の樹皮を剥ぐが、特にリョウブは大好きなように感じる。言い過ぎかもしれないが、私は樹皮が剥がれていないリョウブを見たことがないかもしれないほ…

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No.314 痛し痒し

2018年12月06日

岸本 真弓 秋、山を歩くと頭上も足下も赤や黄色の葉で覆われている。たまに樹皮も真っ黄色?! シカに角研ぎされた樹皮から黄色の樹液があふれでている。外来種キョンの大好物カクレミノ(隠蓑:樹木の種名)である。 カクレミノの樹液は、最初は透明らしく光沢もあり、実際黄漆として家具の塗料として使われていたという。そう、カクレミノの樹液にはウルシオールが含まれており、かぶれることもあるそうだ。そういうものに滅法弱い私なんぞは一発であろう。痛くも痒くもないシカにカクレミノは痛めつけられ、私は痒くされる。

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No.313 龍か和邇か、いえ烏です。

2018年11月26日

岸本真弓   1年前、山の中で見つけた。特徴的な樹皮だったので、すぐわかるかと思ったが、調べても調べてもわからなかった。 今年再び同じところを訪れた。雨だった昨年は空に続く幹や開く若芽をみることができなかったが、今年はできた。 和邇のようにも龍のようにも見えるこの体幹。正体は烏、カラスザンショウでした。 老木なのか、別の理由があるのか、図鑑通りのものばかりでない植物には困らせられる。惹きつけられる。   写真1   写真2   写真3  

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