研究員によるフォトブログ

No.348 ピッタリ!

2020年01月20日

海田明裕   調査中、落ちている枝が目に入った。 少し変わった形の枝の端。 おそらく枝の分岐の部分からきれいに剥がれ落ちたものだと思われる。 すぐ目の前の低木がなんとなくちょうどいいサイズに感じた。 わずかな抵抗のあとにピッタリとはまった。 手を離してみる。 落ちない!だからなんだ? でも妙にうれしい瞬間でした。  

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No.347 相手の気持ちになって考える

2020年01月08日

海老原寛 個人で農作物被害対策を進める際に、対策をしているのにやられてしまうという方はたくさんいらっしゃると思います。同様に、捕獲しようとしているけどなかなか捕れないという方もいらっしゃるかと思います。そこにはいろいろな原因があり、その対象動物に対する知識があるかないかという点は大きいと思います。例えば、シカは2mくらいの柵なら越えてしまうとか、イノシシはとても臆病なので檻にはなかなか入らないよとか。知識を増やすことは、効果的な対策につながると思います。 でも、私が思うに、知識があるかよりも大事なのは想像を膨らませ…

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No.346 アオモリトドマツの芽生え

2019年12月27日

森洋佑 アオモリトドマツと覚えている人とオオシラビソと覚えている人がいると思います。両者は同じ木なのですが、私はアオモリトドマツがしっくりきます。なぜかというと、北海道で覚えたトドマツと葉っぱがそっくりなのです。なので、見た瞬間は「トドマツ」と閃き、「いやいやここはアオモリでした」という感じ。( ⇒ いや、実際に見ているのは尾瀬なのですが、尾瀬でもアオモリトドマツはオゼトドマツにはなりません。) そんなアオモリトドマツの兄弟の芽生えです。アオモリトドマツは長生きな木です。2本で切磋琢磨して数百年の時を刻んでもらいた…

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No.345 反対側から顔を見てみたい

2019年12月16日

海老原寛 住民の方向けの農作物被害対策の研修会では、「サルの場合、ワイヤーメッシュ柵の穴から手だけを伸ばして作物を盗られることがあるので、ワイヤーメッシュの近くには作付けしないでくださいね」と話をする。サルではあるにせよ、シカもここまでするんだなぁという1枚。ワイヤーメッシュの外に出ているものを食べることはあっても、シカがここまでするイメージがありませんでした。 この写真は防護柵ではなく、捕獲檻のものです。防護柵でも捕獲檻でも、メッシュの近くに作物や誘因餌を配置するのはやめましょう。

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No.344 青いダイヤ

2019年12月02日

田中啓太 見つけました、青いダイヤ! といっても中身はダイヤモンドやチョコレートではなく、白身と黄身です(有精卵)。 カッコウのなかまのジュウイチの卵でした。  

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No.343 撮る人は撮られる人

2019年11月23日

海老原寛 私たちが調査でよく使うセンサーカメラ。その場にいなくても、写真週刊誌さながらの隠し撮りができ、今や欠かせないツールになっています。ですが、常に風雨にさらされるので故障も多く、使用前には動作チェックが必要になります。 動作チェックの際には、事務所中がセンサーカメラで溢れます。もう私たちには見慣れた風景ですが、改めて見るとすごい圧力です。No-glowタイプなのでフラッシュは光りませんが、もし光っていたら記者会見のようです。

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No.342 植物は生き物だ~飲み込む~

2019年11月13日

岸本真弓 言うまでもなく植物は生物だ。だが、地に根を張り、葉を開き落としたりしながら、何万分の一なのか何十万分の一なのかわからない生長確率の子孫を撒いたりしながら、季節をめぐりゆっくり成長していく。植物のスケールは動物とは違いすぎる。 けれども、獣医師の私が、植物が動物と同じ生き物であることを実感する植物のある光景がある。それは創傷治癒の光景だ。 悪気はないのだろうが、痛みのわからないヒトに巻き付けられた異物は、フォトブログNo.334の帯や襷と違い、樹の生長ともなって無遠慮に食い込む。やがて皮は破れる。破れた皮は…

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No.341 至仏山百景

2019年11月07日

森洋佑 ここ数年、毎年調査で尾瀬に行っています。ときには数週間に及ぶ長い調査もあります。そんな尾瀬滞在中には、思いもよらない絶景に出会うことがあります。ただでさえ、尾瀬はどこを切り取っても絵になる風景が広がっています。「ああ、私の足を止めないでくれ~」とぼやきつつ、シャッターを切ってしまいます。(注:調査はしっかりやっています) そんな写真の中から至仏山に焦点を当てて、何枚かピックアップしてみました。 明けの明星と至仏山(5月・東電小屋付近) 調査に出発する早朝、朝焼けに染まる至仏山の上に金星が輝いていました。 至…

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No.340 不都合な真実

2019年10月29日

ペンネーム ぺんぎん 山登りは得意ではないが、四季折々の景色を楽しめるから好きだ。(雨の日を除く) 秋の山調査では燃え上がるような紅葉を各地で見られるので、9月頃からうずうずしている。 とある山を調査していた時のこと。 空を見上げる  と紅葉がとても綺麗で眩しかった。 だけれど、足元はすっからかんなのだ。 一見、緑で生い茂っている様に見えなくもないが、 シカが嫌いな植物(ユズリハ)が残ってしまっているだけなのである。 紅葉は遠目に見た方が綺麗だったのである。

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No.339 ヒトノコシカケ??

2019年10月15日

山元 得江 とある山林を歩いていると、(確か)アカマツの木の根元に大きなサルノコシカケがありました! サルノコシカケの横に、A4用紙を挟める大きさの画板を置いて写真を撮影したので、その大きさが分かるでしょうか?40-60cm四方くらいの大きさがあります。 この大きさなら私が座っても大丈夫かな?と座りかけたものの、だいぶ傾いていて断念。 座りやすかったら、天気もよかったのでヒトノコシカケに座って休憩したのになぁ。

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No.338 金色の赤ちゃん

2019年10月04日

中山智絵 昨年度、中央アルプス地域に設置されたセンサーカメラの写真を整理していた際、私の目は一枚の写真にくぎ付けになった(写真1)。 『金色のサルの赤ちゃんだー!!!』 写真1 金色のサルの赤ちゃん 平成30年度中央アルプス地域におけるニホンジカ生息状況分析業務報告書(林野庁 中部森林管理局)より引用 母ザルにしがみつく赤ちゃんザルの毛色は、同じ写真に写っている個体と比べて非常に明るい色である。赤ちゃんザルの毛色は、たいてい大人の個体よりも黒っぽく見えるので、写真1の赤ちゃんザルの毛色は稀であることが予想された。 …

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No.337 どうやって?

2019年09月24日

田中 啓太 調査中、ふと頭上を見回すと、じーっと見つめられていました。 どうやってそこまで行ったのか訊いてみたのですが、そういう質問には慣れていなかったようで、 困惑させてしまったときの1枚です。

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No.336 調査終了の連絡

2019年09月13日

三井 日々、17時頃になると外勤に出ている社員から業務終了の連絡が入る。 くすっと笑える出来事や、調査中の大変だったことと共に、写真がついているときがある。 内勤の私は日々の連絡を楽しみにし、いつかのときのために日付とともにパソコンに保存している。      

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No.335 ここはどこ

2019年09月03日

ペンネーム:ぺんぎん 山調査をしていると、壁のように行く手を阻むササ藪、シダ藪と直面することがある。 大抵そういう時はどこかにイノシシが通る道があるのでとりあえず藪の中に潜ってみる。 だけどイノシシ道はひざ丈ぐらいの低い位置にあるので、人が通れる空洞は目線より低いところで終わる。 濃い~藪のイノシシ道はトンネルの様になっている。ほふく前進して進むしかない。 下りはほふく前進では流石に危険なので、滑り台を滑るようにずるずるとお尻を擦らせながら進む。 時々立ち上がってみるが、地表が藪で覆われており地形が分からない。 な…

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No.334 オビにタスキ

2019年08月15日

海田 明裕 調査中ふと目にはいった光景 ヒノキの幹にフジのツルが巻きついている。 ツルはなかなか立派でヒノキの幹をグイっと締め付けている。 それ自体はそれほど珍しくないものですが。 くびれが強い。 このフジはまるでお腹に巻いている帯のような…。 そう思うと斜めの方は襷に見えた。 そんなはずはないけれど、ヒノキの幹がプニッと柔らかいのではと思えた。

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No.333 親子

2019年07月24日

ペンネーム:ぺんぎん サルの親子が一緒にのんびりしている姿は、たとえそのサルの群れが農地を荒らし、住民を困らせていると知っていても、和んでしまう。 うつ伏せで道に寝そべっているお母さんの乳を必死に吸う子ザル。 なんだか、人間みたいだなぁ。

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No.332 人気者

2019年07月16日

海田明裕 久しぶりに動物園にいった。 東京ほど騒がれないパンダがここにはいる。 やっぱり可愛い。 が、よく見ると当たり前だが目は笑ってないような。 やはりペットとは違う、何を考えているのかわからなさがガラスの向こうにある。 よく見ると端っこに糞がしてあった。 飼育下と野生は違うのかもしれないが、クマの糞とはイメージが少し違う。 クマの糞はもっと一つが長く続いているものが多い気がする。一本と言いたくなるような。 竹の荒い繊維がそのまま見える。 ちゃんと栄養あるのか?と不安になる糞だ。

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No.331 みーっけ!!

2019年06月27日

関 香菜子   ある日の昼下がり、可愛らしい後ろ姿を発見!!(写真①) てけてけと斜面を登っていってしまったので、すぐに車を回してきて後を追いかけました。   (写真①)   このあたりで姿を見失いました。(写真②) (写真②)   この側溝、怪しいですね。(写真③) (写真③)   中を覗いてみると、アナグマが。 姿を見失って数分でしたが、既にお昼寝モードでゴロゴロしていました。(写真④) (写真④)   アナグマは、その名の通り穴を掘るのが得意ですが、…

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No.330 現地調達

2019年06月19日

岸本真弓   森林の中にいるのが好き。静かにたたずみ、あるいはお尻に根を生やして、自分がそこの空気にとけこみ、ヒフと空気の境界がなくなって溶け出すような、自然の一部として受け入れられるようなその感覚が好き。 ただ、仕事で山を歩くが、登ることが目的、大前提の山歩きは結構辛い。息がきれる。足腰が固まる。辛さは何に比例するのか。標高なのか、斜度なのか、スピードなのか。   国有林には、その境界を示す石柱が建てられている。赤く塗られた石柱の上面には十字が刻まれ、国有林側には林班を示すのか漢数字が掘られ、…

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No.329 避難小屋での調査

2019年05月30日

森 洋佑 「まさか、また読めるとは思わなかった―」という帯の言葉通り、15年ぶりの再開でした。 シリーズの6作目を読んだのは手持ち無沙汰で煩悶していた病院のベッドの上。人生初の骨折での入院中でした。「次はどうなる」とハラハラしながら本を閉じたのを覚えています。 今回読んだのは7作目。前6作と同じく潜り込むような面白さでした。文学の謎解きフィールドワークです。 我々は動物の謎解きフィールドワーカーですが、文学の冒険もスリリングで奥が深いです。 所収の短編にも胸キュン。一度、息を整えるために本を閉じたり。 そんな調査の…

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