研究員によるフォトブログ

No.26 昼寝するサル

2004年08月23日

瀧井 暁子
8月も半ばを過ぎました。7月から続く酷暑はまだ衰えを知らず、昼間は体ごと蒸し器に入れられているような暑さです。
丹沢のサルも、暑いようで昼間はどこかの谷間の沢沿いで涼んでいるようです。サルの捕獲を試みている最中、昼寝するサルをたびたび見かけました。
写真のサルも、眠っています。不自然な格好に見えますが、この姿勢がこのサルのお気に入りなのかも。まわりのサルががさがさ動き始めて他の場所に動いたのに、このサルだけはコナラの枝に座って昼寝です。
 つい2週間前は、熟睡しているサルを見ました。残念ながら写真に撮れなかったのですが。群れを追いかけていたら竹林にあるお墓に突き当たりました。そうしたら、サルたちの後ろ姿が目に入りました。
その距離わずか数メートル。のぞき込むと3頭のサルが墓石に腰掛けて(寄りかかってはいないのです)眠っています。少し物音をたてると端にいたコドモが私に気づいて逃げましたが、オトナらしき2頭は目覚める気配がありません。さすがに、かなり近くに距離を縮めたら、一目散に走り去っていきました。
20040823_zakki261
野生動物は、たえず危険にさらされているため、たとえ短時間でも熟睡するのかもしれないなあ、と感じました。ほとんど野生動物の「昼寝」姿を見かけたことがなかったのですが、季節によっても違うものなのでしょうか。
 ところで私も通常、目を閉じると数分もしないうちに深い眠りに入り朝まで目覚めませんが、これも動物的な本能?・・・。ただ、危険があってもなかなか起きないのですが。

20040823_zakki261.jpg

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